怖い ページ34
そのまま案内されたのは仮眠室
え、入りたくない
分かっている
ここを開けたら死ぬほど怖い顔した相澤先生が座ってるんだろう
んで、死ぬほど怒られるんだろ？！
「ン？どーしたリスナー！早く入れ！！」
『マイク先生、入らないって言う選択肢は...？』
「無いな！じゃあ俺はここで帰らせて貰うぜリスナー！」
、
、
、
ノックは3回
失礼に当たらないよう、少しでも誠実な人を演じる
返事がないのでそーっと扉を開ける
、
ほら見ろ！
言ったろ？！
半ば逃げ出したい恐怖が私を苛む
案の定、怖い顔の相澤先生が入ってきた私を睨み、いつもの何倍も低い声で「座れ」とだけ言う
まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい
怖い...
『し、失礼します』
恐る恐る言われた通りに向かいのソファに座ると、相澤先生は容赦なく私のことをその怖い顔で睨んだ
無言の時間が続く
、
、
その沈黙は、相澤先生が破った
「言い訳を言ってみろ」
『...言い訳...ですか？』
「死にかけた言い訳だ。お前ならもう少しいい判断が出来たんじゃないのか。何故霧の中に飛び込む前に増援を呼ばなかった」
それは...と言いかけて言葉につまる
プロヒーローも暇ではない
だから今回もインターン生が大勢呼ばれたのだ
増援を呼んだが無駄足だったという事態を避けたかった
言うなれば、今の人数で事足りる事件ならこのまま行きたかったというのが本音
だが、それを【舐めている】と捉えれられたら意味は無い
確かに、一般人の集団だと舐めている点もあったのかもしれない
霧が毒ガスであったら被害は溜まったものではなかった
『...ないです。内側と連絡が取れない以上、現状の確認と包囲網グループの避難が最優先だと思ったからでした』
「そうか、お前は自分が中に入って確認する方が上手くいくと踏んだか」
『違っ...！』
「プロに信頼はないのか」
言葉に刺がある
怒ってる
先生は怒っているのだ
だが、同時に自分の全てを否定された気になって頭に血が上る
私はあれが最善だと思った
合理的だと思った
結果が間違っていたとしても、あの場にいた私の判断まで馬鹿にしないで欲しい
私は私なりに、最善を選んだのだ
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
