誇れるヒーロー ページ11
「俺らはよく3人でつるんでたんだ。山田は個性が強くて本人にも素質があり、白雲はリーダー性を持った機転の利く奴だった。
反対に、何も出来ない俺はアイツらと勝手に比べて劣等感ばかり抱えた陰気なやつだったさ
.....俺が拾えないって思った捨て猫を迷わず拾うようなやつだった」
思い出すように先生は私の顔を見る
きっと兄と私を重ねているのだ
「似てるよお前は。俺が羨ましかったあいつのいい所をお前も持ってる」
『いい所...？』
「それに...」
私の顔から視線を逸らすと先生は空を見上げる
「あいつもこの屋上が好きだった」
悲しそうで
悔しそうで
苦しそうで
切なそうで
何重にも感情の入り交じった顔をした先生はそう一言呟いて立ち上がる
「お喋りはここまでだ。また今度にしよう」
まだ座ったままの私に手を差し伸べて立つように促す
「雲で天気を操るんだろ。期間は短い、使える時間は使え」
『はい』
その手を遠慮なく借りて立ち上がる
先を急ぐ先生について行くように後を追う
少し歩くのが速い先生はスタスタと体育館へと向かっていく
、
、
差し伸べられた手は大きく
追っていた背中も大きかった
兄は
きっと先生の事を大好きだったんだなと勝手に思う
そして、マイク先生も相澤先生も兄のこと大好きだったんだ
知れてよかった
そう思った
、
私はやっぱり、兄のような誇れるヒーローになりたい
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cherry*(プロフ) - 夏美さん» （ ´∀｀）つ□ 涙拭けよ… (2022年2月28日 2時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
夏美 - 泣きそう (2022年2月28日 1時) (レス) @page44 id: 42847795b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - あっぷるさん» ありがとうございます😭そう言って貰えて嬉しいです(*ˊᵕˋ*)੭ ੈ❤︎ (2022年2月22日 2時) (レス) id: 1bcf7600ec (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく面白かったし、めちゃめちゃ泣きました笑応援してます! (2022年2月22日 0時) (レス) @page43 id: 862121f9b4 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - たかなしさん» 読んでいただきありがとうございました！嬉しいです♡ (2022年2月15日 2時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年12月8日 23時
