そんなこと ページ41
そう言えば、少し前にショートさんがそんなこと言っていたと思い出す
《そしてこの度、私の引退と代わって私の事務所を息子のショートに引き継ぐことにしました。私の私情や血の力でなく、これはショート自身の実力が招いた結果です》
《この度、エンデヴァー事務所改めショート事務所を設立します。ショートです。療養期間ということでしばらくお休みさせて頂いてました、ご心配をお掛けして申し訳ありません。これから俺がエンデヴァーを超えるヒーローになります。俺を見ててください》
淡々と進む記者会見に驚きが隠せない
でも、これでやっとショートさんが1人前って訳か
あ、なんかちょっと嬉しいな
彼の夢が叶ったのだ
数分間の質疑応答を挟み、会見は終わろうとしていた
その場の記者に彼らの意志を否定する者はほとんど居なかった
それはきっと、エンデヴァーの功績とショートの活躍が世間に認められているからだろう
「エンデヴァーお疲れ様だね」
「中島さん大きな仕事飛びましたねー」
「いやぁ、私にとっても彼の引退は寂しいものですな」
「Aちゃんは逆にデカいお仕事になるね」
「Aちゃん頑張らんと」
「真月...聞いてる？」
「Aちゃん？」
『...え？っあ、すみません』
「緊張でもしてんのーー？」
「もー、しっかりしろよ真月ー」
もちろん、この場にも彼らを批判する人は居なかった
これだけ大きく世間を動かす報告に対して、アンチが少ないってのはかなり凄いなと実感した
それだけ私はすごい人から腕を買っていただいてるのだ
、
、
、
記者会見が終わり前に立つ2人が退場する間際、1人の記者が口を開いた
「すみません！ショートさん！熱愛報道の方はどうなっておられるのでしょう！」
その言葉をきっかけにあれやこれやと火がついたように記者達に鉄が篭もる
先程まで賑やかに画面を見ていた私達も、今回ばかりは静かに画面に見入った
みんな、真実を知りたがっている
私だってその1人だ
エンデヴァーは舞台を降りろ、ここは答えるべきでは無い、とても言うようにショートを袖へ引っ張ったが
ショートはそれに答えず、わざわざ中央のテーブルの上に置かれたマイクの位置まで戻ってきた
そして笑った
優しく愛おしい何かを見るような顔だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
cherry*(プロフ) - あのさん» すみませんありがとうございます🙇♀️うっかりしてました直しておきます😨😨 (2021年11月27日 11時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
あの - アンチとかではないですm(_ _)mすいませんオリフラたってると思うんですけど... (2021年11月27日 10時) (レス) id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - リズさん» 有難いお言葉ありがとうございます😭亀更新ですが楽しんでってください！ (2021年11月26日 19時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 面白かったです！サポート会社とか設定最高です！更新頑張ってください応援してます！ (2021年11月25日 17時) (レス) @page7 id: c0ee422ad8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：cherry* | 作成日時：2021年11月21日 20時
