安堵 ページ37
轟はショートさんの苗字だ
そのワードに私も中島さんも反応する
「お忙しいところすまない。真月さん」
でもその相手は彼ではなく、彼の父親であるＮｏ．1ヒーローのエンデヴァーだった
少しでもガッカリしてしまった自分が嫌になる
少し考えれば、ショートさんならわざわざ会社にかけず直接私にかけるはずだし
相手がショートさんかどうかなんて、そんなことは大切では無いのだ
プロヒーローたちが無事かどうか
エンデヴァーさんとショートさんが無事かどうかが大切なのだ
『エン...デヴァーさん？』
「ああ、まずディーバコスチュームは無事か」
『はい、お陰様で従業員も建物も被害はなしです』
「良かった...それで」
『それで...？』
「焦凍の事なんだが...」
心臓がドクドクと脈打つ
息が上手く吸えず、乾いた声が脳内で響いた
『ショート...さんが...？』
、
、
、
ここから1番近い病院の4階
ナースステーションが近い305番室
ナースステーションで名前を名乗るとエンデヴァーさんが事前に言ってくれていたのか、すんなりと通過することが出来た
控えめに3回ノックして、返事がないことを確認し中へ入る
「真月さん...来たか」
エンデヴァーさんのその言葉に私はペコッと会釈しか出来ず、私の目線はそのままベッドの上の彼に注がれた
ピッピッと規則的に鳴る心電図が静寂を強調する
「命に別状はないそうだから大丈夫だ。でも...君には言っておかないといけないと思ってな」
、
、
その話によると、彼は昨日、前線で戦闘に出たらしい
事が収まった後、我慢していたように倒れ込みそれから寝たままだ
「疲労と出血過多だって言っていたよ。...君のコスチュームが良かったんだな、敵の攻撃も全て深くまで刺さらず内蔵は無事だそうだよ」
『...よかっ...た』
安堵
これほどまでに気が抜けたことは無い
張り詰めていた息が急に肺に通り、腰が抜ける
「私はまだ仕事でな...よかったら、ここで見てやっていてくれ。もうじき目覚めるだろう」
『...はい』
よかった
本当によかった
流すまいと堰き止めていた涙が滝のように押し寄せて止まらなかった
そのまま、目覚めない彼の横でしばらく泣いていた
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cherry*(プロフ) - あのさん» すみませんありがとうございます🙇♀️うっかりしてました直しておきます😨😨 (2021年11月27日 11時) (
レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
あの - アンチとかではないですm(_ _)mすいませんオリフラたってると思うんですけど... (2021年11月27日 10時) (レス) id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
cherry*(プロフ) - リズさん» 有難いお言葉ありがとうございます😭亀更新ですが楽しんでってください！ (2021年11月26日 19時) (レス) id: 04cb4253df (このIDを非表示/違反報告)
リズ(プロフ) - 面白かったです！サポート会社とか設定最高です！更新頑張ってください応援してます！ (2021年11月25日 17時) (レス) @page7 id: c0ee422ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherry* | 作成日時：2021年11月21日 20時
