なにわ恋愛注意報発令中＿＿＿!?【Ⅱ】 (ページ8)

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楽屋挨拶ページ8

＿＿＿今日は、FNS歌謡祭の撮影日。
うちらなにわ男子はHay!Say!JUMPさんのバッグで躍らせてもらえることになった。
本番2時間前に差し迫ったので、大橋くんを先頭に全員で楽屋挨拶をしに向かった。
コンコンとノックし、中から「はーい」という声が聞こえたところでドアを開ける。

大橋「お疲れ様で～す!本日はよろしくお願いします!!」

明るく響き渡る声をきっかけに、後ろにおったうちらも頭を下げた。
顔を上げると、すぐに八乙女くんと知念くんが「お疲れ」と返してくれた。
それに続いて部屋の奥にいた山田くんと伊野尾くんも顔を出してくださった。

ー－－あれ?有岡くんたちがいらっしゃらない。
キョロキョロと辺りを見回していると、
八乙女くんが「他メンはメイクルームに行ってるよ」と教えてくれた。

とりあえず、今楽屋にいらっしゃる方々に挨拶をさせて頂くことにした。
各々が先輩方との会話を楽しんでいると、みっちーとお話している山田くんと目が合った。
それだけで、うちの心臓は大きく高鳴った。

なにわ男子が注目されるようになって山田くんと関わる機会が増えたとは言え、
尊敬してるが故にいつお会いしても緊張してまう。
我ながら上擦った声で「お久しぶりです」と声を掛けると、山田くんはフッと笑みを零した。

山田「久しぶり。確か、雑誌の撮影以来だよね。あれから元気にしてた?」

『は、はい!元気すぎて、元気100倍ゆきパンマンになってました!』

咄嗟に思い付いたボケを交えながら答えると、山田くんは「何それ」と言って笑ってくれた。
その反応に安堵していると、「ゆうちゃん、めっちゃ緊張してんね～」と茶々を入れられた。
”この呼び方は……”と考察しながら声のした方向に視線を向けると、
予想通り茶色いキノコ頭＿＿＿もとい伊野尾くんが楽しそうに口角を上げていた。

伊野尾くんとは特別に仲いいとか定期的に交流があるとかそういうのはないけど、
お会いしたときは毎回フレンドリーに接してくださるから、
Hay!Say!JUMPさんの中でも比較的絡みやすい方だと思ってる。

『久々に生山田くんを拝めたので、いつもより少し緊張度が高まってしまって……』

知念「こいつにそこまで畏まらなくて大丈夫だよ。何せ山田だし」

山田「知念?それどういう意味?」

”山田くんやからこそ緊張するんやけどな”と思いつつ、うちは二人の会話にクスッと笑った。