なにわ恋愛注意報発令中＿＿＿!?【Ⅱ】 (ページ6)

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花粉ページ6

『ぶえっくしょんっ!!』

長尾「うぉ、汚いな」

逆転男子のスタジオ収録日、
楽屋での休憩中に鼻の痒みに耐え切れずくしゃみをしたら謙社にドン引きされた。
仕方ないやろ。うちやって好きでやってるわけちゃうねんから。

そう苦言を呈したかったけど、更なる痒み攻撃に我慢できずうちはテッシュを掴んで鼻をかんだ。
あ～、花粉症辛い。体へのダメージ大きいし変な声になるから嫌なんよなぁ。
”はぁ”とため息をつきながら花粉症批判をしていると、「結城さぁ」と呟く声が聞こえた。

西畑「この前TVでくしゃみしてたとき、もっと可愛いくしゃみしてへんかった?」

『あんなん演技に決まっとるやないですか』

台本を見ながら回答すると、「即答で言い切ったな!?」と驚かれた。
あらあら。どうやらこの答え方はアカンかったみたい。
うちはニコッと笑って「冗談ですよ～」と関西のおばちゃんの如く手を振った。

『うちは現役女子高校生であり、なにわ男子の最年少ですよ?
　あっちが素のくしゃみに決まっとるやないですか～』

”アハハ!”と笑うと「嘘つけ!!」と総ツッコミが入った。
「めっちゃ声上擦ってるやん」と鋭い指摘をする丈くんに、
「何ならりゅちぇの方がくしゃみ可愛いまである」と酷いことを言うみっちー。

『うちなんてまだ可愛いもんですよ。オッサンくしゃみの女子なんていっぱいおるし』

大橋「女の子の裏をあっさり暴露してるな、結城」

『可愛いくしゃみをする女の子は8割方作ってると言っても過言ではないと思ってます』

咄嗟に出てくるくしゃみって人に聞かせられないレベルでヤバいときあるよな。
”うんうん”と頷いていると、隣から「クシュンッ!!」という音が聞こえた。
音のした方に視線を流すと、流星くんが泣きそうな顔で「花粉やばぁい」と言っていた。
あ、同士おったわ。春花粉民はこの季節辛いよな。そしてうちより可愛いくしゃみしてる。

高橋「俺は秋花粉やからなぁ」

『それ聞いたの30回目くらいなんやけど、どういうマウントなん?』

この時期になると、何故か恭平は自分が秋花粉ということを誇らしげにしてくる。
何に自信持ってるかよう分からんけど、地味にムカつくんよなぁ。
うちは「恭平なんか春夏秋冬花粉になっちまえ」と言いながら彼の肩を軽く叩いた。

ー－－襲いくる花粉と戦いながら、今日も元気に撮影するなにわ男子(うちら)であった。