なにわ恋愛注意報発令中＿＿＿!?【Ⅱ】 (ページ29)

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大西「クレープ一口ちょうーだい」

やっぱり!!何か本能的にそうやろなぁって思ったわ!
うちは「あー、どうぞ」と言いながら流星くんの方にクレープを傾けた。
TVとかYouTubeとかではこういうノリをされても普通に流せるんやけど、
プライベートになった途端急に恥ずかしさが増すんよなぁ。

大西「うん、こっちも美味い」

嬉しそうに微笑むその姿は、一応女の子に分類されているはずのうちより可愛かった。
ファンのみんなが「女やめてくる」って言うてる理由がよく分かる瞬間やった。
悔しいけどなにふぁむとして流星くんの愛くるしさが出てて物凄くキュンとキてる。

大西「あ、結城も俺のやつ食べる?」

『えっ、あ、はい、いや、大丈夫です』

大西「どっちやねん。こっちも食べたかったんやろ?遠慮せんでええよ」

そう言って、笑いながら自分のクレープを差し出す流星くん。
口に出してなかったのに、何でうちがフルーツクレープと迷ってたこと知ってるんやろう。
不思議に思いながらも食欲には逆らえないため、彼のクレープを頬張った。

『お、美味しい～!!』

大西「やんな!フルーツの酸味が強すぎなくて、ちょうどええバランスしてるよな」

思わず頬を押さえながら口に入れた感想を言うと、流星くんが食い気味に賛同してくれた。
クレープを食べ終えた後は、周辺を散歩していた……というより買い食いしていた。
目に映る美味しそうなものを次から次へと購入していたら、
「よくその体に入るなぁ」と感心に見せかけた冷たい目線を送られた。

『また次いつ来れるか分からんし、食べられるうちに食べとかんと』

大西「番組の企画で訪れる機会はまぁまぁありそうやけどな」

『お仕事で来るのと遊びで来るのは違うやん!』

自由度が全然ちゃう。食べ過ぎるとスタッフさんから「え?」みたいな目で見られるから気まずい。
その点プライベート＋メンバーだけやとどんだけ食べてもネタとして笑ってくれるから安心できる。
今は何故かちょっとSっ気のある目線を送られたけど、なかったことにしよ。

大西「食べ過ぎるとお腹壊すからそこだけ気を付けてな～。あと、体系維持」

『ぐっ……!!正直後半の方が刺さった。以後気を付けます』

そんな会話をしながら、うちは流星くんとのお出かけを楽しんだ。
何やかんや身バレせんかったから、だいぶオフを満喫することが出来た。
今度はメンバーみんなで旅行とか行きたいなぁ。