なにわ恋愛注意報発令中＿＿＿!?【Ⅱ】 (ページ2)

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お返しページ2

結城side

みんなから沢山のお返しを貰い、ほくほくしている3月14日のお昼過ぎ。
いつもゆったり来るメンバーが早めにスタジオ入りしてたみたいで、
満面の笑みを浮かべながらプレゼントを渡してくれた。

それぞれ個性が出まくっている贈り物で、流石なにわやなぁと思わず笑みを零した。
お昼休憩中、メンバー全員で楽屋弁当を食べていると部屋の扉がノックされた。
反射的にみんなで「はい!」と返事をすると、「失礼します」と声と共にドアが開かれた。
扉が開かれると、そこには紙袋を持ったスタッフさんが立っていた。

「雨宮さん宛に、お荷物が届きましたのでお持ち致しました」

『私宛、ですか?』

このスタジオに荷物を頼んだ記憶はない。
部屋中に緊張の空気が走ったのを感じていると、
流星くんが「送り主の名前って分かりますか?」と尋ねてくれた。

「えーっと、平野紫耀さんのお名前が記載されてありました」

『え、紫耀くん!?』

聞き覚えのある名前にすぐさま反応したうちは、スタッフさんから紙袋を受け取った。
謙社の「結城……!」という制止の声を聞きながら、中身を確認した。
中にはラッピングされたお菓子と一つの箱、それから一枚の紙が入っていた。

高橋「何が入ってたん?」

『＿＿＿マカロンと、ネックレス?』

藤原「うわぁ……。やりおったな、あいつ」

『あと、手紙みたいなのも入ってる』

”ハッピーホワイトデー!
　マネージャーさん経由で今日ここで撮影してるのを聞きました。
　直接は渡せそうにないので、代わりに届けてもらいました。
　あ、バレンタインのときはカップケーキありがとう!!めっちゃ美味かったで!また今度遊ぼうな”

絶妙に汚い字で、そう書かれていた。あぁ、ヤバい。めちゃくちゃ嬉しい……!!
今日は会えないしお互いに忙しいから、お返しは難しいと思ってた。
やから、まさか貰えるなんて思ってなくて。予想外すぎて、うちの頭は混乱していた。
すると、横から突然ガッと腕が回ってきた。

大橋「良かったな、結城?」

『うっさいですよ、大橋くん』

西畑「いやぁ、それにしても紫耀の奴キザなことするなぁ」

うちは紙袋を胸に抱きながら、みんなと笑い合っていた。
イジられはするけど、これも年下組の愛やと分かっているので嫌な気持ちはしない。
ー－－みっちーと恭平が複雑な表情を浮かべているのに気付かないまま、
このときのうちは喜びに満ち溢れていた。