藤原丈一郎くんと。 ページ8
ー−−丈くんは、昔から厳しい人やった。
”結城、そこのステップがワンテンポ遅れてる。
お前がズレたらみんなに影響出るから、もっと気合入れて”
”アホか!ずっと無表情でどうすんねん。TVでやることちゃうぞ。
緊張するのは分かるけど、俺らはアイドルやから。そこは笑顔じゃなきゃアカン”
怒られることが多くて、正直最初は丈くんのことが苦手やった。
言われてることが正論やってことは芸能界入り立てのうちでも分かっとったけど、
もうちょい優しい言い方してもええんちゃうかなぁとか、
当時絶賛反抗期やったうちは内心めちゃめちゃ文句を垂れていた。
やけど、徐々に丈くんの優しい一面も知っていった。
”大丈夫。俺らが付いてるから。何かあったら全力でフォローする。
やから、結城はのびのびと歌ってきぃや”
”溜め込んだらアカン。辛いことがあったら相談しに来るんやで。
そん時はもうええわってぐらい甘やかしたるから”
……ホンマに、丈くんがリア恋枠って言われてる理由がよう分かるわ。
椅子に背を預けながら撮影の休憩中に昔の写真を振り返っていると、
丈くんが「何ニヤニヤしてるん?良いことでもあったん?」と不可解そうに尋ねてきた。
『ちょっと丈くんとの思い出に浸ってて』
藤原「え、急にどうした。寂しくなったんか」
”ちゃいますって”と片手を左右に振りながら笑い、
うちは最近写真フォルダを見返すことにハマってることについて説明した。
「今たまたま丈くんの昔の写真が出てきたから懐かしいなぁと思って」と続けると、
「そういうことか」と言って丈くんは口角を上げた。
『丈くんにはホンマに大事なことを沢山教えてもらったけど、
昔の自分は素直に受け取れんかったんですよねぇ』
藤原「あー、それは見てて分かったわ。
でも結城、最終的には俺の言ったこと全部やり通してたやん」
『あれはもはや意地ですよ。
言い方が厳しくて普通にメンタルやられて落ち込んだけど、そのままの自分でいたくなかったし』
藤原「……俺、お前のそういうとこ好きやわ」
”告白ですか?やだ照れる〜”と返すと、「やかましいわ」とツッコまれた。
「うちにはみっちーが……」と左胸を抑えると、「一方通行の愛な」と冷たい視線を送られた。
＿＿＿こんな関係が、ずっと続くとええな。
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雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
