ホワイトデー ページ49
道枝駿佑side
3月14日。ホワイトデー。
好都合にも昨日は早めに家に帰れたのでお菓子を作る準備が出来た。
そして、今日は一日なにわ男子での撮影が入っている。
「おはようございま〜す!」と明るい声が響き、視線を向けるとそこには衣装姿の結城がいた。
いつもよりちょっと早めにスタジオで待機していた俺たちは、
ここぞとばかりに結城にバレンタインデーのお返しを渡した。
大吾くんはチョコのお菓子の詰め合わせ、大橋くんはカップケーキ、
丈くんはカレー粉で作ったお菓子、流星くんはお高めのリップ、
恭平は自分の好きな香水、長尾はキャラメルポップコーン。
それぞれの想いを胸に、個性豊かなプレゼントを送っていた。
ちなみに俺、道枝駿佑は＿＿＿。
『わぁ、マドレーヌ?めっちゃ美味しそう!!しかも手作りなん!?ありがとう、みっちー!』
道枝「まぁ、昨日はたまたま時間が出来たから作ってみた」
お菓子作りなんてほとんどしたことないし、ホンマは結構前から準備してた。
何なら、オカンにも手伝ってもらいながら作ったマドレーヌだ。
喜んでくれて嬉しいはずやのに、俺は素直になれずにいた。
視線を感じたのでふと周りを見ると、長尾がニヤニヤしながらこっちを見つめていた。
あいつ、無駄に勘ええからな。余計なことまで気付きそうで怖いわ。
そのままチラッと丈くんに視線を流すと、彼は呆れた様子で口をパクパクさせていた。
何や……?不審に思いながら目を薄めると、”あ・ほ”と言っているのが分かった。
え、俺今アホって言われた?嘘やろ?
意味が分からず困惑していると、丈くんは俺に近づいてガッと肩を回してきた。
”ここは笑顔で「どういたしまして」って言うところやろ。何やってんねん”
小声でそう囁いてくる丈くん。俺は思わず「えっ」と大きな声を洩らしてしまった。
じょ、丈くん、まさか俺の気持ち知って＿＿＿!?
『みっちー、どうしたん?』
道枝「あ、いや、えーと……」
藤原「頑張って作ったから、そのマドレーヌ味わって食べて欲しいってさ」
道枝「丈くん!?」
予想外のフォローに俺は目を見開いた。
どうしようと慌てていると、結城は「も〜、みっちーはツンデレやなぁ」と言って笑った。
『一生懸命作ってくれたことは、これ見たら一発で分かるから。ありがとう、めっちゃ嬉しいで?』
そんな彼女の笑顔に、単純な俺はあっさり落とされた。
あぁ、やっぱり、俺結城のことー−−。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズ」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
