危機 ページ48
安全性を考えて、今日は大橋くんの家に泊まることになった。
迷惑掛けちゃって申し訳ない気持ちもあるけど、今は正直ありがたい。
……一人になったら心が押し潰されそうで怖い。
うちはそんな恐怖心を隠しながら大橋くんと一緒に家に向かった。
大橋「結城」
『……ん?』
大橋「＿＿＿絶対守るから。一人で抱え込まんとってな」
二人だけの夜道、沢山の車が通っているのを横に大橋くんは力強くそう呟いた。
普段はずっとニコニコしてて、いつもボケと漢字弱者の一面が多発してるリーダー。
みんなそうやけど、こういうときに守るって言ってくれんの、ホンマ反則やわ。
うちは頬を赤く染めながらコクンを頷き、大きな月が光り輝く夜空を見上げた。
ー−−それから一週間後。
犯人が分からないまま、時間だけが過ぎていったある日。
上着の一件以降、うちらはもの凄く警戒してたけど特に動きがないままやった。
逆に怖いけど……何もない方がええんかな。
大幅な進展はない中、今日はなにわtubeの撮影があるため事務所に足を運んでいた。
衣装に着替えてみんなと合流した後、うちは何だか突然の尿意の襲われた。
あれ?そんな水飲んでないはずなんやけどおかしいな。
不審に思いながらも我慢出来なくなってしまい、うちはみんなに断ってお手洗いの場所に向かった。
謙社が「一緒に行こか?」って言ってくれたけど、
男の子にトイレまで着いてきてもらうのは流石に気まずいから、うち一人で行くことにした。
そこまで距離ないし、すぐ帰って来れるやろ。
＿＿＿そんな甘い考えを抱いていた自分を、後から凄く恨んだ。
西畑大吾side
……おかしい。俺はグルグルと同じ場所を歩きながら頭を悩ませていた。
結城がトイレに行ってから15分。こんなに時間が経っているのに、戻って来ないのは不自然や。
女の子やから色々事情はあるにしても、その場合は予め言ってくれるやろうし。
高橋「ダメやわ。LINEも既読付かんし、電話にもでーへん」
大西「……嫌な予感がする。なぁ、撮影遅らせてもらって結城探そ!」
異論はなかった。メンバー全員揃わんと撮影出来んし、俺自身も結城が凄く心配やった。
俺は自分の心臓が嫌な音を立てているのを感じながら、スタッフの元に足を向けた。
事情を話した結果、スタッフさん総出で探してくれはることになった。
なぁ、結城。一生の願いやから。頼むから。どうか、どうか無事でいてや……!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「なにわ男子」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
