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西畑「……ホンマや」
うちの上着に顔を近づけて匂いを確認した大吾くんはそう呟いた。
大吾くんも匂いフェチやから、他人の匂いに敏感なんよな。
そしてもう一つ。この上着には明らかに後から付けられた”誰かの香水”の匂いがするのだ。
道枝「結城ちゃんって、香水付けてへんよな?」
『うん。仕事はともかく、プライベートでは付けたことない』
大橋「なぁ、この香水の匂い……男物ちゃう?」
その瞬間、うちの背筋に凄い勢いで悪寒が走った。
男物の香水をうちの上着にかけられた。まるで、誰かにマーキングされているみたいや。
いや、でも確証はない。ただの悪戯かもしれん。手の込んだ嫌がらせって線もある。
そう自分に言い聞かせていると、うちの肩に誰かの腕が回されたのが分かった。
ビックリして顔を上げると、大吾くんがポンポンとうちの背中を優しく叩いてくれた。
まるで守ってくれているかのような優しさに、うちは涙が溢れ出そうになった。
西畑「しばらくの間、結城は一人で行動せんとって。俺らもなるべく一緒におるから」
『……うん』
藤原「誰が犯人かは分からんから、他のスタッフさんとかに無暗に話さん方がええかもな」
大西「誰かに話してその人が犯人やったら怖いしな。その方がええと思う」
みんなの言葉に「せやな」と相槌を打っていると、うちの肩にフワッと何かが置かれた。
布……?ジャケット?誰のやろう。
不思議の思いながら後ろを向くと、みっちーが自分の上着をうちの肩に掛けていた。
『えっ!?みっちー!?』
道枝「
『でも、みっちーが寒くなってまうで!?』
道枝「俺はタクシーで帰るし、今日はそこまで冷え込んでないから大丈夫」
”それに結城に風邪引かれたくない”と、心遣いまで完璧なみっちー。
普段はクールやのにこういうときは優しいから、道枝担はあっさり落ちてしまう。
こんなんされたら惚れてまう子がいっぱいおるんやろうなぁと思いつつ、
うちは「ありがとう」と笑って「流石うちの愛しのみっちーやな」と返した。
道枝「別に結城のになったつもりはないけど」
『急に塩対応!でも、そこがいい!!』
いつもの調子でボケると、みんなはクスクスと笑ってくれた。
ー−ーまだちょっぴり怖いけど、うちにはなにわのみんながおるから大丈夫。
そう思うと、何だか安心することが出来た。
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雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
