上着 ページ45
ー−−最近、うちの私物が行方不明になることが増えた。
この前メイクポーチがなくなったと思ったら一昨日はドラマの台本がなくなって、
今日は上着が見当たらなくなっていた。
数時間後には全部うちのバッグの上に戻ってきたけど、流石に連日続くと気味が悪い。
メンバーにバレんようにするのも大変やし、そろそろちゃんと対応せなアカンのかなぁ。
”はぁ”とため息をつきながら、うちは楽屋を出てスタジオに向かった。
みんなと合流すると、謙社に「結城が最後に来るって珍しいな」と驚かれた。
『ちょっとお手洗いに行ってて』
藤原「大橋、専売特許取られてるで」
大橋「ちゃうって!アレはわざとやってるわけやないんよ!」
召集されるときの大橋くんは大体トイレに行ってて遅れてくるという話を丈くんがイジると、
大橋くんは手をブンブン振りながら誤解を解こうとしていた。
丈橋の絡みええなぁと頬を緩ませていると、流星くんが「大丈夫?」と小声で尋ねてきた。
大西「また何か嫌がらせされたんとちゃう?」
『えっ、な、何でそう思ったんですか?』
大西「何となく怖がってる表情な気がしたんやけど、間違ってたらごめん」
……流星くん、侮れないわ。勘が鋭すぎる。
この人に隠し事は出来へんなと思いながら、最近の出来事を話した。
明らかに私物が盗まれているということ。数時間後には必ず返却されてるということ。
周りには聞こえんよう声のボリュームを抑えながらうちらは会話していた。
大西「ただの嫌がらせ……にしては変やな」
『やっぱりそうですよね!?うちも何が目的なんか分からんくて』
高橋「何が分からんの?」
流星くんの台詞に激しく共感したら、思わず大きい声を出してしもうた。
その声を恭平に聞かれ、さらには恭平の声で他のみんなが一斉にこちらを振り向いた。
咄嗟に”あ、いや〜”と誤魔化そうとしたけど、上手い言葉が見つからず沈黙を生んでしまった。
西畑「＿＿＿何かあったん?」
『えーっと』
大西「結城、これ以上は隠しても不自然になるだけやで」
考えた末、うちはみんなに正直に話すことにした。
心配は掛けたくなかったんやけど、下手に隠すと逆に心労を掛けてまうからな。
時々近くを通るスタッフさんには話してる内容がバレんようにしながら、
今までの出来事を掻い摘んで話した。
西畑「結城」
『はい……』
西畑「ー−−何でこのこと黙ってたん?」
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雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
