HappyBirthday Dear Takahashi Kyohei ページ34
『キョロちゃん、何か欲しいものってある?』
高橋「結城とのデート券」
『は?』
ー−−こんなやり取りをしたのがつい三日前。
誕生日が近いってことで今回は本人が欲しいもんあげたろと思って聞いたら、
うちとのデート券とかふざけた答えが返ってきた。
しかも何がアレかって、これ以外欲しいものを教えてくれなかったんよなぁ。
大人なうちが仕方なく折れ、彼の誕生日当日にデートをすることになった。
何でこういうときに限って二人ともオフなんやろなぁ。
タイミングが良いのか都合が悪いのか、はたまた神様の悪戯か。
そんなことを考えながら待ち合わせ場所に待機してると、真隣から「よっ!」という挨拶が聞こえた。
『うわっ!?ビックリしたぁ、恭平か!何で気配消して来んねん!』
高橋「ボーッとしとるから驚かしたろかな思って」
『そこは普通に声掛けて欲しかったんやけど』
そう答えた後、うちは「それより……今日のうち、どう?」と質問を投げた。
恭平に”可愛い恰好で来てな!”と昨日連絡され、うちは急いで自分が思う可愛い服をセレクトした。
白のニットに赤と茶色で作られたチェックのミニスカート、それからブラウン色のコート。
そして決め手に黒のベレー帽。まぁまぁ、悪くないんとちゃう?
高橋「俺が作ったネックレスを付けてるところが最高」
『そっちかー。いや、それも一応狙ってたけど。喜んでくれるとええなとは思ってたけど。
今はそういうことやないんよなぁ。恭平、他に褒めるところは?』
腕を広げて分かりやすく服を見せると、
恭平は”うーん”と悩んでから「今日、香水付けてる?」と尋ねて来た。
「何か微妙に甘い匂いする」と言って顔を近づけてきた恭平。
『あー、柔軟剤変えたからかも……って、近い近い!!』
至近距離に恭平の顔があって驚いたうちは、彼の肩に手を当てて遠ざけた。
というか、地味に服のことに関してスルーされたし。
自分で可愛い服着てこいって言っといて気付かんとかどういうこと?
あまりの鈍感さに頬を膨らませて拗ねていると、クスッと笑う声が耳に入った。
高橋「＿＿＿冗談やって。ちゃんと気付いてるよ。俺のためにお洒落してくれてありがと」
『……今日は、恭平の大事な日やからな。改めて、誕生日おめでとう』
目を見ながら真っ直ぐ伝えると、彼は嬉しそうに笑った。
ー−−恭平にとって、素敵な一年になりますように。
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雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
