猫の日 ページ29
長尾「ゆーうきちゃん!遊びましょっ!」
『何やその誘い方。というか、うち今ご飯食べてるから遊べへんよ?』
事務所での企画会議が終わり、メンバーみんなでお弁当を頬張っていたとき。
先に食べ終えた謙社が腕を後ろで組みながら近づいてきた。怪しいことこの上ないな……。
うちは呆れながら”何を企んでるん?”と尋ねた。
他のメンバーは謙社が持っているものが見えたのか、楽しそうに吹き出していた。
長尾「人聞き悪いこと言わんとってよ。ちょっとしたお願いを聞いてもらいたいだけなんやから」
『お願い?』
長尾「結城、昨日何の日やったか知ってる?」
昨日＿＿＿2月22日。何かあったっけ?恭平の誕生日……やないしな。
もしかして、誰かの記念日とか?アカン、全然分からん。
うちは”降参します”と表明するように両手を上げ、謙社に視線を送った。
長尾「答えはー−−これ!」
”ふっふっふっ”と謎の笑みを零した後、謙社は隠していたものを前に突き出した。
パッと見はカチューシャだけど、両端には耳に見立てた三角の物体が付いている。
これが一つ目。もう一つは黒いチョーカーのようなものに鈴が付いたやつやった。
『猫耳と首輪!?何でこんなもん持ってるん!?』
長尾「事務所にある小道具を整理をしてたら、スタッフさんが見つけたらしくて。
俺が来たときにその話をされてたから、無理言って貸してもらったんよ」
その瞬間、かなり嫌な予感が走った。
謙社はうちに”お願い”をしに来た。そして、彼が手に持っているものは猫耳と首輪。
ということは＿＿＿。
『絶対嫌や!!何でそんなことせなアカンねん。うちに恨みでもあるん!?』
長尾「そうやなくて、この前の罰ゲーム付きトランプで結城が負けたからやって」
確かにうちは負けた。あの時、”そろそろ時間ないから帰るわ!”って逃げ出した記憶もある。
最悪や。付けが回ってきたんやな。でも、せめて別に機会にしてほしかったわ。
そんなことを嘆きながら、「……一瞬だけやからな」と言って猫耳と首輪を受け取った。
小道具を装着すると、カシャッと明らかに何かを撮る音が聞こえた。
西畑「ヤバい、むちゃくちゃ可愛い!結城、撮ってもええ?」
『もう撮ってるやん!ちょ、写真消して!?』
西畑「あ、今撮ってるのは動画やで?」
『そういう問題ちゃうから!!』
ー−−後から聞いた話やけど、しばらくの間事務所内に明るい声が響き渡ってたらしい。
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雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
