バレンタイン ページ20
今日は世の好きな人いる勢が胸を高鳴らせる日＿＿＿そう、バレンタインデー。
運が良いことに、今日は午前中がなにわ男子で雑誌の撮影、そして午後からはフリー。
うちは渡したい相手が決まってるから、絶好調にタイミングが良くて助かる。
そんなことを考えながらうちは元気よくスタジオに入った。
年上組の三人は既に来ていたので、うちは昨日から用意していたチョコのバームクーヘンを渡した。
大橋「おぉ、めっちゃ美味しそう!」
西畑「忙しいやろうに、わざわざ作ってくれてありがとなぁ」
藤原「今年もご馳走様。そういや、”あいつ”にも渡すん?」
……丈くん、周りにスタッフさんもおるからわざと名前を濁してくれたんやな。
その優しさに感謝しながら、「一応、今日の午後に会って渡す予定です」と答えた。
すると、年上組が一気に「へぇ〜」とニヤつき出した。
『別に変な意味はないから!ー−−もう、とっくに諦めてますし』
西畑「”諦めてる”のに、チョコ渡しに行くん?』
『それは、毎年渡すのが癖になってるだけで……って、意地悪しないで下さい大吾くん!』
変なことを言わされてることに気付いたうちが咄嗟に反撃すると、
彼は「あー、ごめんごめん」と全然反省してなさそうな感じで謝ってきた。
まぁ、大吾くんが言いたいことも分かるんやけどな。
うちも第三者で自分を見たら同じこと考えてるやろうし。
大橋「……なぁ、結城。変な我慢はしなくてええんちゃう?このままやと、結城が苦しいだけやで?」
『＿＿＿いいんです。うちもあの人も、グループ活動に命懸けてますから』
あの人が東京に行くってことが分かった時点で、うちの恋は終了した。
離れる前に告白とかしておけば良かったんかなって思うこともあるけど、
関係が崩れるのが怖くてどうしても言えんかった。
告白失敗して気まずくなるくらいやったら、うちは今の関係のままがいい。
『お互い、今が頑張りどきですしね!』
笑顔でそう言い切ると、丈くんが複雑そうな顔で「……せやな」と相槌を打ってくれた。
ホンマに最高なメンバーと出会ったなぁ、うち。
こんなにも自分のこと心配してくれる人、なかなか出会えんのちゃう?
年上組はうちの”気持ち”を知ってから色々恋愛に関するサポートをしてくれた。
一緒に遊ぶ時間を作ってくれたり、男の胸キュンポイントを教えてくれたり。
ー−−うちは、それだけでもう十分やから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジャニーズ」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
