HappyBirthday Dear Fujiwara Joichiro ページ13
『丈くん!』
藤原「うぉ、な、何!?」
最年長＆最年少のうちらがゲストとして出させて頂くバラエティー番組のお昼休憩中、
うちは椅子に座った状態で台本に気を取られている丈くんに後ろから声を掛けた。
案の定、めちゃくちゃ驚いた表情を浮かべる丈くんに「イケメンが台無しですよ」と笑った。
藤原「やかましいわ!お前が急に声掛けてくるからこうなったんやろ!?」
『いやぁ、朝から言いたかったことがあったんですけど、
なかなか言い出せなくてつい悪戯心が働いちゃいました』
丈くんは”全然理由になってないけどな”と冷静にツッコんだ後、
「てか、言いたかったことって何……?」と不思議そうに首を傾げた。
彼は一瞬の間を置いてから、「寝ぐせついてたとか?」と言って指をパチンッと鳴らした。
冗談交じりに言ったことに気付きつつ、うちは「それは付いてましたけ違いますね」と答えた。
藤原「は!?いやいや、寝ぐせついてなら早く言って欲しかったんやけど!」
『メイクさんがしっかり直してくださったんで、そこは大丈夫ですよ』
うちは「そっちやなくて!」と大声で続きを促し、
痺れを切らしたうちは「LINEですよ!12時ピッタリに送ったやないですか」と怒った。
真面目に”誕生日おめでとうございます”って送ったのに、既読スルーされた。
丈くんは納得したように”あ〜”と頷いてから、「ちゃんと返信したで?」と返した。
『え、届いてない……あ、3時間前に送られてる!』
藤原「ホンマはすぐに返信したかったんやけど、
何か通信エラーになってもうたから撮影に入る前に送ったんよ」
うちは途端に申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいになった。
小さな声で「確認不足ですみません……」と謝ると、丈くんはクスッと笑ってうちの頭を撫でた。
そして”別にええよ”と寛大な心で許してくれた。
藤原「結城にしては割と真面目な長文やったしな」
『ちょ、いつも不真面目みたいな言い方やめてくださいよ』
藤原「いつもボケ倒してる奴がどの口で言ってんねん」
心当たりしかなかった。うちはゴホンッと咳払いをし、「改めて」と言葉を区切った。
”お誕生日おめでとうございます。丈くんにとって素敵な一年になりますように”
そう言って、うちはプレゼントという名の洋服と手紙が入っている紙袋を渡した。
中身を確認した丈くんは嬉しそうに口角を上げた。
藤原「……ありがとな、結城。大事に使うわ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨萩さくり(プロフ) - 影さん» こちらこそ参加させてくださりありがとうございました！！興味を持ってもらえて凄く嬉しいです✨なにわ男子様は特に面白いしカッコいいので是非見てみてください(*´ω｀*) (2月15日 19時) (
レス) id: c9a476ef2d (このIDを非表示/違反報告)
影(プロフ) - 2回目のご参加、ありがとうございますー！正直、あまりジャニーズ様のことはあまり知らないのですが、雨萩さくり さんの小説で興味がわいてきました！テレビなどに出ていたら見てみようと思います！ (2月15日 18時) (レス) @page21 id: 2ac859685b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雨萩さくり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時：2024年1月26日 15時
