出来損ないは英雄 (ページ6)

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親友先生ページ6

｢グルッペンと組手とか終わったわ｣

｢別にA相手に本気ではやらないゾ…教えたい物があってな｣

グルッペンに組手をやって欲しいと言われた後

人気が無い場所に連れられた

｢教えたいもの?｣

私に教えても出来ない気がするが

そう思ってグルッペンを見つめると

｢ああ………俺が先生となって必殺技を教えてやろう｣

と急にニヤッと笑顔になるもんだから心臓がうるさい

顔がいいんだから自重してくれ

と、いうか

｢……必殺技?｣

なんで私に必殺技を教える必要が

｢……俺が軍で一緒とはいえ、ずっと居られる訳じゃないだろう?｣

｢まぁ、そだね｣

グルッペンだってトイレ行きたいもんね

それとなんか関係あるんかな?

｢もし俺が居ない時を蝿達に狙われたら、俺は助けれない｣

｢……なるほど、だからそんとき用に教えてくれるわけね｣

｢嗚呼、Aは体力が俺の倍有るからな、すぐ覚えれるだろう｣

念の為にグルッペン先生が直々技教えてくれるのか

それだけで周りにマウント取れるな

｢優しいね、ありがと｣

｢親友だからな、当然だ｣

え?

｢……親友?｣

親友は友達の上位互換と聞いた

親友…

｢…嫌か?｣

多少はびっくりしたけど

嫌とは全く思わない

｢嫌なわけない！！……グルッペンは親友やからね！｣

｢そうか、良かった……では必殺技を教えようか、A君?｣

先生のような口振りで声をかけてくるグルッペン

それに多少の笑いが起こりつつも乗ってみる

｢…はい！グルッペン先生！｣