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あまりスマホを見ていると、同期の彼に再び揶揄われかねない。
それを危惧し、端末をポケットに仕舞おうとしたところで、新着メッセージを受信する。
『この前教えてもらったご飯屋さん来てます！ 美味しい！！』
『写真を送信しました』
見てしまったものは仕方ない。
通知をタップしてトーク画面を開けば、そこはこの前後輩たちと行った焼肉屋さんで。
タレ皿を前にピースをしている手が写っている。
Aさんのものだろう。
ただメインの食材はほとんど映っておらず、何が美味しいのかはよく分からなかった。
『おすすめはタンです』とだけ送ってアプリを閉じる。
ソファに座る乾の方を見れば、半笑いだったのでここぞとばかりに揶揄い返しておいた。
「スマホ見てにやけてる方が怪しいでしょ」
「……え、やば、にやけてた？ 違う違う、これ今日のMリーグの結果がヤバすぎて」
向けられた画面に、その内容を理解して「これは確かにすごい」と溢す。
……俺がAさんからのメッセージを見るのも、乾がMリーグの結果を見るのも同じようなものだ。
確かに好きで見ているけど、そこに特別な想いはかけていない。
……まぁ、乾がどうかは知らないけど。
そこへ丁度、今から休憩らしいこうちゃんがやって来て、麻雀談義に拍車がかかる。
そうなってしまえば、先ほどから自分のスマホが何度も震えている事に気付きもしなくって。
『タン、慌てて食べたら舌火傷しました』というメッセージについ笑いをこぼしたのは、オフィスを出てから十五分ほど後のことだった。
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じばくスイッチ(プロフ) - ユメさん» そんな風に思って頂けたら……というコメントを頂戴して驚きと共に大変嬉しいです。ありがとうございます。きっと青春って甘くてきらきらしたものばかりじゃないよなぁという思いで書いておりました。こちらこそ、読んでくださり本当にありがとうございます。 (2023年3月10日 7時) (
レス) id: 3711322760 (このIDを非表示/違反報告)
ユメ(プロフ) - ほんの少し何かが違っていれば結ばれていたようで、でも何度やり直しても同じ結末を辿りそうな二人の関係が本当に切なくて美しくて、こんなに素敵な作品を世に出してくださった作者様に感謝です。 (2023年3月9日 21時) (レス) @page26 id: c6aaf0c2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じばくスイッチ | 作成日時：2023年1月3日 23時
