38 ページ41
侑｢なんで顔向けてくれへんの？｣
私の手を握り不機嫌そうに言う
｢……｣
ｸﾞｲｯ
｢…ｯ!?｣
何も答えない私に痺れを切らしたのだろうか
手を握っていたはずの彼の手が両頬に移り無理矢理顔を向けさせられる
侑｢Aは俺んこと嫌いになってもうたんか？
何かAが嫌な事してしもうたんか？｣
怒っているような声色に対して
向かい合った彼の顔は寂しそうな顔をしていた
｢み、宮さ｢それもや｣｣
思わず声をかければ、それすらもはばかられた
侑｢なんで宮さんって呼ぶん？侑って呼んでや
最近は連絡しても返信あんま返ってこんし
今日びっくりしたけど久しぶりに会えて嬉しかったんに態度はよそよそしいし
目があってもすぐに逸らすし｣
どんどん彼の顔が下を向いていく
｢いや、あの…｣
侑の言葉は止まらない
侑｢それとも彼氏でも出来たんか？｣
ん？彼氏？？？
侑｢今日おった奴か？
Aに抱き着いとったし誤解されとうないからっみたいなやつか？
それなら、そう言ってくれればええやんか｣
待て待て待て
この人とんでもない誤解をしている!!
｢侑さん！待ってください！！誤解です！｣
侑｢何が誤解なん？確かに彼氏はイケメンやけど俺の方が｢あの人は女性です！｣…は？｣
｢私に抱き着いてた人は女性の先輩です！それに私に彼氏はいません!!
侑さんを嫌ってもいません!!｣
今度は私が侑さんの顔をｸﾞｲｯと引き寄せてはっきり発する
｢実は最近、侑さんがBJのプロ選手だと知って、撮影班が別でしたが何も知らなかったというのが恥ずかしいというか、申し訳なくて…
仕事が忙しいことも嘘ではありませんでした。
それに……(好きな人がいるのに)貴重な時間を奪ってしまってる事に罪悪感と言いますか…顔が合わせずらくなってしまってつい目を逸らしてしまったんです｣
嘘はついていない
驚いたのも本当だし申し訳なく思った
けど1番は…
(侑さんの好きな人との時間を奪ってしまっていた事が凄く苦しい)
この苦しさがそれだけでは無いのは何となく分かっている
けど、これは知ってはいけないもの。だから知らないフリをする
(せめて、この仕事が終わるまでは隠しておかなければいけない
バレてはいけない)
“ごめんなさい”と謝る私に彼は
侑｢なんやねん…あ"ーも"ーー!!!!!｣
自分の手で顔を隠しながら叫んで
｢あ、侑さん？｣
侑｢あかん。俺めっちゃ勘違いしとった…｣
良かったぁと小さく呟き眉を下げて赤くなる耳が見えた
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←37
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜狸(プロフ) - ゆきさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです！！泣ご心配ありがとうございます泣これからも更新していきますのでよろしくお願いします！！！ (2020年9月8日 8時) (
レス) id: 248de44e3f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ゆきさん» 桜狸さん、たびたび失礼します。↓で、桜狸さんのお名前を誤変換してしまいました。大変申し訳ありません！修正できないため、こちらでお詫びさせていただきます…。 (2020年9月7日 22時) (レス) id: 62301cea16 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 桜理さん、いつも素敵なお話をありがとうございます！桜理さんの書く侑くんと梨沙ちゃんの世界が大好きです！お仕事お忙しいことと思いますが、これからも無理をせず更新していってくださいね。 (2020年9月6日 16時) (レス) id: 1f668ec96f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜狸 | 作成日時：2020年8月3日 23時
