君を探して熱に酔う【宮侑】

32角名side ページ35

侑｢さらっと通報しようとすんのやめーや！！｣

おっとバレてたか

角名｢そんなに連絡取って会ってんの？｣
侑｢基本俺から誘う感じやなぁ。ホントは毎日会いたいくらいやけど、向こうの都合もあるやん？｣

それにあっちからは滅多に来んねん！侑さん寂しい！！！と肩を叩かれる

角名｢いや、知らないし。痛いし｣

“あの”侑がこんなにもご執心とはバレー以外にないんじゃないの？
おまけに侑からの連絡がほとんどらしいし


角名｢練習もあるしキツくない？今日は練習試合だったけどさ｣
侑｢まぁ、キツいっちゃキツいで？もう少しで試合やしな〜｣

高校の部活とは段違いの練習量
JAPANにも選ばれる侑なら更にキツいだろう

侑｢けどまぁ…
それでも会いたなるんよ｣


角名｢……｣(ｶｼｬｯ
俺は無言で写真を撮った

(オッホホ。なんて顔してんだよ)

アルバムを確認すれば
愛おしさに満ちたイケメンが映っていた

(焼き増ししたら侑ファンに売れそうだな…)

まぁ、売らないけど
からかう材料にするには十分♪

侑｢角名やって、彼女と毎日連絡しとるやろ！｣
角名｢まぁね。分からなくもない笑｣
彼女にゾッコンなんで笑とからかう

店員｢失礼致します。ライラとラモス・ジン・フィズでございます。｣

侑の前にライラが置かれ、俺の前にはラモス・ジン・フィズが置かれる

(いつの間に追加頼んだんだろう)

侑｢なんや角名、珍しいもん頼むなぁ？｣

俺そっちの趣味ないで？？と自分の体を抱き締めている
(俺もそんな趣味無いけど、侑が頼んだんじゃない？)

角名｢あの、頼んでないんですけど…間違いでは？｣

店員｢お客様からお2人へのプレゼントでございます。｣
侑｢どの席の人ですか？？｣

黒尾｢先程帰られてしまいましたよ｣
角名｢そうなんですね、どんな方だったんですかね？｣

黒尾｢短髪ピアスので高身長な女性でしたよ｣
角名｢そうなんで｢角名！ちょっと外行ってくるわ！！｣…ちょ、侑!?｣
ガタっと侑は立ち上がり一目散に外へ出て行った


……え？


ポカーンと扉を見つめればﾌﾞﾌｯと笑う声

黒尾｢本当に宮さんはAちゃんにご執心な様だ笑｣

Aさんと言うのが侑の想い人か

角名｢さっきまで居たんですか？？｣
黒尾｢えぇ。余りにも2人の距離がもどかしくてお兄さんのお節介ですよ｣

ニヤニヤと笑う黒尾さん

黒尾｢ここだけの話、彼女と会ってから宮さんの女性関係もパッタリ無くなってるんですよ？｣

(想像以上に侑は彼女に夢中のようだ)

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