君を探して熱に酔う【宮侑】

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よし。席確保

ノーパソを開いて三谷さんから送られたデータを開きデスクトップに映す

フォルダの名前ごとに確認していく
カチカチと数パターンの写真を確認し大まかなレタッチ部分を見ていく
(最初は木兎選手…って独特な髪型してるなぁ)

元気いっぱいがすごく伝わる写真がほとんど
いやぁーいい笑顔っすね(誰目線？)

どんどん確認を進めていきフォルダを閉じていく

(最後はﾐｬｰﾂﾑさんか…新しいお酒も頼も)

｢ﾐｬｰﾂﾑ｣と書いてあるフォルダを開く

黒尾さんを呼び来るまでの間にまた確認を進める

カチカチカチカチ……カチ…


ん？？


あれ？なんで？？


｢なんで侑さんがいるの？？｣


なんともビックリ


送られてきた写真の中に侑さんがオリマシタ


｢いやいやいや！？どゆこと！？！？｣


(名前が違うから他人の空似？？？
世の中には同じ顔が3人いるとか言われてるけど
私3人目に会っちゃったの？？
どんな確率だよ)

脳内で1人会話が繰り広げられつつある中マウスは動き続ける

数枚の写真に映される様々な彼
違うのはユニホーム姿であるかだが、目線を寄越しながら微笑む姿は正しく最近よく一緒に飲む侑さんだった


え？ﾐｬｰﾂﾑさんって…


黒尾｢お客さん店内ではお静かにお願いします〜。そんでお呼びで？？｣

｢ねぇマスターさん。ﾐｬｰﾂﾑさんって知ってます？｣

黒尾｢え？Aちゃん何言ってるんです？？ﾐｬｰﾂﾑって宮侑のことですよ？

侑さんは･･･



BJのプロバレーボール選手ですよ？｣
ﾐｬｰﾂﾑは愛称


What？

ﾐｬｰﾂﾑさん=宮侑？
侑さん=プロバレーボール選手？
BJって今の仕事関係のところ？


え…

｢ええええええええっ！？｣

黒尾｢だーから、お静かに！｣

私は盛大なアホ面をしているだろう


思えば、バレーボールが好きとか話した事はあったが趣味の話だと思っていた

何の仕事をしているとかそういった事はいつか聞けばいいと思って、楽しむことを優先に今までマイペースに侑さんとの時間を過ごして来ていた

けどまさか…

｢一緒に飲んでる人がまさかの有名人とか…誰が思いますよ…｣
思わずノーパソの上に顔を伏せる

今日ほど自分のマイペース悔やんだことはないだろう


あぁ…どうしたものか


黒尾｢あー。とりあえずなんか飲む？｣

サービスしてあげるよと黒尾さんの声をかける


｢お願いします…｣


この現状を逃避するためにとりあえず飲もうと思います。

所謂、現実逃避ですね！！！

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