＊ ページ41
次の日、酷く身体がだるかった。
今までにないくらい眠気も襲ってくる。
昨日の疲れもあったのかもしれないが、やっぱり、身体が徐々に壊されていってるのがわかった。
だけど、心は幸せに満ちていた。
・
ｺﾝｺﾝ
『……はい』
「どーもー来たよー！」
威勢のいい声とともに入って来た、友達
今日は午後しか慧くん来れないから、こっそり呼んだ。
大貴「…しばらくの間にずいぶん痩せたね」
私を見るなり寂しく眉を下げる
『そ、かな。ごめんね…忙しいのに来てもらって』
身体を起こし申し訳ないよう言うと、ブンブンと顔を振って笑顔になる彼。
大貴「んーん全然！嬉しいよ！」
少し耳を赤く染めて言う。
その仕草が、慧くんとは違って可愛い。
だけど本当は、本当はただ話したくて呼んだんじゃ、ない。
…大事なことを
大貴「で、何？…渡したい物って」
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慧side
慧『A〜？』
今日は大学でどうしても外せない講習があったから、午後から病院に行った。
まさか午前中に大ちゃんが来ていたとも知らずに。
外は冷気に包まれていて、手袋を外しても指先は冷たい。
・
慧『あれれぇ…？』
コートをかけてベッドに近づくと、いつも笑顔で待っているはずなのに、寝ているA。
小さく苦しそうな寝息を立てて
細く痩せた身体を横にして
慧『…。』
心なしか、ここ最近でAは変わった気がする
また痩せたし、表情にも力がない。
本当に病気が進行しているんだと、実感する
慧『…やだなぁ……っ』
嫌だ。出てくるなよ涙。
……今日でもう4週間目に入るところ
ここで泣いたら、Aがあと1ヶ月でいなくなっちゃうこと認めるみたいで
俺自身に負けてしまうようで、嫌だ…
ずっと笑顔でいたかったのに
ずっとずっと…我慢していたのに__________
慧『……くそっ…』
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あやか(プロフ) - こんな泣かないよってくらい泣きました。国語力なく誰のコメントも書いたことがなくさくらんぼさんが初めてで伝わりにくいかも知れませんがもう嫌とか人生嫌って人に見てほしいと思いました。生きたいけど出来ない人の辛さ分かりました。本当にありがとうございました。 (2017年4月4日 5時) (
レス) id: 2f59a603bc (このIDを非表示/違反報告)
Blue White - 涙。何回読んでも泣けます！幸せな時間をありがとうございました。 (2017年3月12日 13時) (レス) id: 96f5815679 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - めっちゃ泣けました！！ (2017年1月31日 18時) (レス) id: 445f9048f6 (このIDを非表示/違反報告)
潤純＊(プロフ) - すごく感動しました。大切な人を失うことがとても辛く、悲しいことが改めて分かりました。私もこんなに自分を愛してくれる人を見つけてたいです。この小説を書いてくださり、本当にありがとうございました。本当にいい小説でした！ (2016年11月26日 23時) (レス) id: 4cd23dc5db (このIDを非表示/違反報告)
ストロベリーkeiki - すごい涙が止まりませんでした。この作品を読むことができて良かったです。ありがとうございました。 (2016年11月26日 20時) (レス) id: 110dd33b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊さくらんぼ＊ | 作成日時：2016年7月29日 22時
