37話 ここから過去編 ページ39
養護教諭｢そういや、アンタ脚何ともないの。｣
いつの間にか先生はPC画面から目を離し、
真剣な顔でこちらを見ていた。
A｢え？｣
養護教諭｢はぁ…ほんと自分に無頓着なんだから…
人抱えて来たんだから、多少なりとも足に負担はかかるでしょ。
痛みとか、特にない？｣
そういえば、俺が脚を壊す前日も
先生と話したな。
＿＿
ここから少し過去編入ります。
[先生 side]
養護教諭『…応急処置でテーピングはしたけど
アンタ、この脚で飛ぶの？
相当痛むよ、流石に明日は練習休んで病院行きな。』
A『ゆーて今は痛くないから平気！
明日試合だから、それ終わったら休むよ。』
養護教諭『………はぁ
まあアンタは突き指して爪剥がれようがやるからなあ…
期待されてるからそれに応えなきゃって気持ちはわかるし
バレーが超好きなのもよくわかる。けど、
無理だと思ったら、ちゃんと休むんだよ？』
A『ウッス！
先生よかったら明日観に来てよ、俺めっちゃ飛ぶよ！！』
養護教諭『そりゃいい
鵠が無茶しないか監視がてら行くかなあ〜？』
＿
周りよりも背がちっちゃい鵠は、
入学当初から既に中性的な雰囲気だったから
正直、初めて鵠が保健室に来た時は
A『すげー！
こうすれば突き指した指気にせずいけるんだ！！』
養護教諭『だからと言ってバンバンボール当てていいってわけじゃないからね。
あれ、そういや、
俗に言う、女子校の王子様的な女の子かと思ってた。
正直、バレーのルールなんて全然知らなかったけど
そんな私でも、鵠はすげーって事はよくわかった。
A『レフトー！！』
ﾊﾞｧﾝ！！！
ﾋﾟｯ！！！
研磨『A、一旦ちょっと休んだら…？』
A『ん？大丈夫大丈夫！
このままストレート勝ち目指してこ！』
養護教諭『マジでえっぐい飛ぶじゃん。ハンパねー…』
黒尾『A！！ナイッサー！』
A『あ、せんせーだ。』
鵠は私を見つけるなり、
保育園に迎えに来た親を見つけた子供みたいにニコーって
嬉しそーな顔してた。
その後ボールを上に投げて、また高く飛び上がって
ﾄﾞｫﾝｯ！！！
って、えっぐいサーブ？を打って点決めてた。
凄いでしょ〜！と言わんばかりの笑顔でピースしてきた時は
私も今の彼氏と結婚して子供できたらこんな感じなのかなあ、
なんて、その時は呑気な事を考えたりしてた。
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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 (3月11日 7時) (
レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します！この作品めっちゃ面白いです！！続きがとても待ち遠しくなります！頑張ってください！応援してます！ (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2024年3月6日 7時
