36話 ページ38
担任｢お前ら夏休みだからって
羽目外して大怪我とかすんじゃねーぞー。
そんじゃあ、また新学期な〜。解散！｣
終了のチャイム後
先生の言葉を合図にそれぞれの夏休みが始まる。
｢ウェーイ｣
｢○○〜、部活行こーぜー｣
｢せっかくだし帰りどっか寄ってこ｣
｢ウチ行きたかったトコあんだよね〜｣
A｢研磨、俺保健室寄ってから部活行くけど
どうする？一緒に来る？｣
研磨｢も、もうちょっと…あとここだけクリアしたらだから…
先…行ってて…｣
顔をしかめながらボタンをポチポチする研磨。
チラッと画面を覗くとラスボスっぽい奴と戦っている最中だった。
A｢わかった。そんじゃ 遅れないようにな〜。｣
変わらずゲームにしかめっ面してる研磨から｢うん……あと…でね。｣と
相当苦戦してるのであろう返事が返ってきて思わず笑いそうになりながら
自分のカバンとまだ保健室にいる子の分のプリントとカバンを持って教室を出ると
廊下にちらほらいる他クラスの人間から
一気に視線が注がれた。
A｢…え？何事？｣
思わずそう口にすると、皆慌てて目を逸らした。
わざわざここで立ち止まって理由を聞く時間の余裕は多分ないので
気にせずそのまま階段の方へ向かう。
｢ほら、あの人でしょ
女の子を軽々とお姫様抱っこして王子だって騒がれてた人。｣
｢場所遠くて全然見えなかったんだけどマジなの？
だって、男バレのマネージャーでしょ？｣
｢いや、あんた知らないの！？
昨年度までレギュラーでめっちゃ有名な選手だったらしいじゃん。｣
｢鵠って1年の時からファンクラブあるらしいよ。｣
｢そりゃあ あのビジュだもんな。
結構ヒョロいと思ってたけど今回のでまたファン増えたっぽいし？｣
なんか、俺………か弱く見られすぎじゃね？
めっちゃ話し声聞こえるし。
こういうのって本人いないとこで言うんじゃないの……？？
＿＿＿
ｶﾞﾗｯ
A｢失礼しまーす。お届け物しに来ましたー。｣
養護教諭｢鵠か、ご苦労さ〜ん。
そこの机の上置いといて〜。｣
先生はデスクでPC作業をしていて
クラスメイトが眠っているベッドのカーテンはまだ締め切られていた。
A｢ウッス
先生、あの子調子どう？｣
養護教諭｢10分前くらいにやっと眠れたっぽい。
さっき親御さんに連絡して迎え来てもらってるトコ｣
静かな保健室では先生がキーボードを叩く音と
少し開けられた窓からの外の音。
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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 (3月11日 7時) (
レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します！この作品めっちゃ面白いです！！続きがとても待ち遠しくなります！頑張ってください！応援してます！ (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2024年3月6日 7時
