32話 ページ34
一日経つのなんてあっという間で
気づけば今日は終業式
(こんなクソ暑い中全校生徒を体育館に押し込まなくても
各教室で黙って校内放送聞く形にでもすればいいのに…
そして、お偉い先生の話はなんでこうも長いんだろうか
つーかこの先生言い方変えてるだけで、さっきのと内容変わんねーじゃんかよ。)
つまらない長い話と蒸し暑さのダブルパンチで
どうにかなりそうだと思い、後ろにいる研磨に話しかけた。
A｢やっぱ集まる人数の規模が全然違ぇから
部活の時のより100倍あちぃな………。｣
研磨｢ほんとだよ…
こんな人が密集して、熱気で暑くなるに決まってんのに
早く教室戻りたい…せめて座らせてほしい……。｣
A｢いやほんとそれな、
こんなん絶対そのうち誰かぶっ倒れるだろ………｣
既に数十分立ちっぱなしで話を聞いてる。
約半年前までめちゃくちゃ運動してた俺でも
今の状況は割としんどい。
体力無い女の子とか絶対もっとしんどいだろうな………
そんな事を考えていると、
隣の女の子がフラッとバランスを崩した。
A｢おっ…と、大丈夫？｣
咄嗟に支えたので倒れ込むことはなかったけど、
もう立っていられる程の力が残っていないのか
女の子はそのままズルズルと座り込んでしまった。
クラスメイト｢ご、ごめん鵠くん…
ちょっと目眩しちゃって…｣
A｢謝ることないよ、
こんな暑い中ずっと立ちっぱなのしんどいよな。
保健室まで歩ける？肩貸すよ。｣
クラスメイト｢うん…大丈…夫……。｣
大丈夫とは言っているが、顔は青白くなっていて
とても自力で立ち上がれそうもない。
A｢…ちょっと失礼、
もし移動中揺れで気持ち悪くなったら言って。｣
クラスメイト｢え…？きゃっ｣
女の子を姫抱きするくらいの筋肉は余裕であってよかった…
これで持ち上がらなかったら切腹してたと思う。
A｢せんせー。
体調悪いらしいので保健室連れてってきまーす。｣
ｻﾞﾜｯ
｢え、ガチ？｣
｢何事？？｣
｢きゃーっ姫抱きじゃん！｣
｢あんなん王子でしかない〜いいなあ〜｣
夜久｢あーゆー事サラッとできちゃうのすげーよな。
ありゃあの子含め何人かAに落ちたな。｣
黒尾｢昨日に引き続き
どうしてお前は不安を煽ることしか言わねえの……｣
夜久｢焦る黒尾が面白いから。｣
黒尾｢夜久テメェ………｣
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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 (3月11日 7時) (
レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します！この作品めっちゃ面白いです！！続きがとても待ち遠しくなります！頑張ってください！応援してます！ (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2024年3月6日 7時
