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31話 ページ33

A「なんか、変に緊張させてごめん…

単純にふと気になっちゃってさ……」



黒尾「…みんなが皆そうじゃねえけどさ、人によっては

憧れの選手のファイルとか、ブロマイドとか持ち歩く奴 いるだろ?


それと同じだよ、A。」



A「!!」





’’黒尾『ずっと尊敬してるし、憧れてたよ。

こんなに高く、綺麗に飛ぶお前を_』’’






黒尾「前にも言ったかもしんねーけど


















お前はずっと、俺の憧れだから。


昔も今も ずっとな。」





ついさっきまで全く目を合わせなかったクロが、

今度はしっかり俺の目を見て、真剣な顔でそう言った。






黒尾「_てなわけだ。」



さっきの真剣な雰囲気とは打って変わって、パッといつものクロに戻り


俺の頭を撫でると、「そんじゃまた、部活でな。」と手を振って

階段を登って行ってしまった。






A「〜っ…」




告白をされた訳でもなんでもないのに、

顔に熱を感じるし なんだか心臓もうるさい気がした。




その日は授業中も、クロのあの真剣な顔が忘れられなかった。

___



夜久「お、意外と早かったな。」


黒尾「……っはあ…マジでヒヤヒヤした………。」




夜久「お前…もしかして、勢いで遂に……」


黒尾「ンな訳あるかよ…

朝っぱらから告るやつなんていねーだろ…」




夜久「ま、そうだよな〜。

でもあんまモタモタしてると、誰かに取られちまうんじゃねーの?



アイツ 今でも変わらず相当モテてるだろ。


今まで男女関係なく数多の人間に告られてきてんだろうけど、

誰とも付き合ってねーのが奇跡だよ」



黒尾「そんなんわかってる。


けど、全国行ったらって 俺ん中で決めてんだよ。」



夜久「あー、

’’俺が必ず、お前を全国に連れていく。’’だったっけ?」



黒尾「改めて復唱されると恥ずかしいからヤメテ?」




夜久「ホントに見てるこっちが焦れったいから

さっさと告って玉砕しろよなあ」


黒尾「ねえ、急かすならせめて希望は持たせて???」




夜久「冗談だよ冗〜談。


ま、せいぜい他の奴には取られないように頑張れや。」



黒尾「おー。」




夜久(…焦れったいのはマジだけどな。

正直去年の時点でくっつくと思ってたんだけどなあ……


まあ、黒尾は告るタイミングに慎重ってだけで

スキンシップは取ってるぽいしそんな心配はしてねーけど…


問題はA、傍から見れば結構わかりやすいけど

本人は自覚してんのかな。





………いや、してねえだろうな。あの鈍感は)

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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします‪‪。 (3月11日 7時) (レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します!この作品めっちゃ面白いです!!続きがとても待ち遠しくなります!頑張ってください!応援してます! (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キクラゲ | 作成日時:2024年3月6日 7時

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