23話 ページ25
ガラッ
A「えーっと、クロのバッグは…っと」
いくつもある似たようなスポーツバッグの中からクロのバッグを探す。
潔子姉ちゃんにはタオルを取りに行く旨のLINEはしたので
きっと大丈夫なはず。
A「あ、これだ……で、ハンドタオルが
これか。」
パサッ
タオルを発見し、バッグから取り出すと同時に
指に引っかかってしまったのか、何かがクロのバッグから落ちてしまった。
A「…?」
二つ折りにされた、見るからにボロボロの…紙?
ビリビリに破かれた後を、丁寧にテープでくっ付けている。
何だろうと思い拾い上げてみると、それは
俺が、病院の先生に「バレーはもう、やめておきなさい。」と言われたから
選手を引退する。と部活で言った日
その後当時の3年生が、
「アイツ1年のくせに ユース合宿呼ばれたり
次世代の小さな巨人?wとか言われたりして
ほんっと目障りだったからマジ嬉しいわ」
などと言ってたのを、偶然聞いてしまって
その会話をしている3年生の中に、
クロの姿があったのを見てしまった日。
一日に色々重なって
’’A『ッあ゛あ゛あ゛!!クソが!!』’’
’’ガッシャーン!!!’’
’’黒尾『Aッ…おい、落ち着けって!!
また怪我でもしたら_』’’
’’A『うるさい黙れ!!!
何しに家来たんだよ!!俺が選手引退して
クロだって、内心スカッとしてんだろ!?』’’
’’黒尾『はあ…?A、お前何言ってんだよ。
俺はお前をずっと尊敬してるし、憧れてたよ。
こんなに高く綺麗に飛ぶお前を_』’’
’’A『俺はもう、二度とこんな飛べないんだよ!!
……こんな写真、もういらない。目障りだ。』’’
’’黒尾『おい、待てよA_』’’
’’ビリィッ!!’’
自暴自棄になって、その勢いで破いた
俺が高く飛び上がり、スパイクを打つ瞬間の写真だった。
A「………。」
写真を破いた日から
俺は数日学校に行かなかったけど、
休んで3日目くらいの時に研磨から
’’「クロはあの時、Aが目障りだとか
選手を辞めて清々するとか、一言も言ってないよ。
むしろAが早めに帰った後、先輩達に’’Aに謝れ’’って食ってかかって大乱闘になりかけてた。」’’
と、聞いた。
そこからクロに謝って、色々あって
’’黒尾『俺が必ず、お前を全国へ連れていく』’’
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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます!そう言っていただけてとても嬉しいです!(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 (3月11日 7時) (レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します!この作品めっちゃ面白いです!!続きがとても待ち遠しくなります!頑張ってください!応援してます! (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キクラゲ | 作成日時:2024年3月6日 7時