13話 ページ15
帰りの電車で研磨、クロ、俺の順で座り
ゲームに夢中の研磨を見守るクロの横で
揺れが心地よくてうとうとしていたら
黒尾｢A、そんな船漕いでると
そのうち窓に頭ぶつけるぞ
肩貸してやるから素直に寝てな。｣
A｢くろ…うん、ありがと………｣
頭をぶつけても恥ずかしいし、眠気が限界だったので
素直にクロの肩を借りて最寄りに着くまで眠ることにした。
黒尾｢んで、どうだ？｣
研磨｢…なにが？｣
黒尾｢リエーフ見てると、おもしろいよな｣
研磨｢クロは外野から見てるだけだから…
毎回違うタイミングで飛ぶし、
前にAに注意されてた打点も未だにバラバラ
どういうトスを上げればいいのかわからないよ…｣
黒尾｢ふーん…
その敵まだ倒せないのか？｣
研磨｢うん、こいつの攻撃強くてすぐやられる｣
黒尾｢でもよ、攻略できちまったら終わりだし
攻略できそうにないやつほど、燃えるんじゃねえのか？｣
半分夢の中のような薄い意識の中
クロにサラッと髪を撫でられた気がした。
研磨｢…攻略できなかったら、それはそれでつまんないじゃん。
それに、今クロが言ってる攻略できないやつほど燃えるって
ゲームの話じゃないでしょ。｣
黒尾｢あらぁ、バレたか｣
研磨｢バレバレだよ、ていうか
クロはゲーム感覚でやってるの？
そうだとしたら流石のクロでも許せないけど｣
黒尾｢まさか、んなわけねーだろ。
例えだよ、例え。
仮にもし攻略できたとして、それで終わりなわけねえよ。
ちゃんと本気なんだから。｣
研磨｢そう…なら良かったよ。
…ﾊｧ…………またやられた。強すぎるよ、こいつ｣
黒尾｢攻撃される前に攻撃すりゃいいんじゃねえか？｣
研磨｢え？｣
黒尾｢攻撃は最大の防御っていうだろ？
今、敵が攻撃する前しっぽが光ってたぞ。｣
研磨｢え、嘘…｣
黒尾｢なんだ、気づいてなかったのか？
研磨なら気づいてるかと思ってたぜ。
お前もアツくなると、周りが見えなくなるんだな。｣
研磨｢……別にアツくなってないし。｣
黒尾｢なってるし｣
研磨｢なってないし｣
黒尾｢なってる｣
研磨｢なってない…そういうクロこそ……｣
黒尾｢そりゃあ俺はアツくもなるさ
この前だって他校の女マネ無意識に引っ掛けてたんだから。
天然タラシもあそこまで行くとなあ………｣
研磨｢まあ…俺はクロのこと応援してるから…頑張って｣
黒尾｢嬉しい事言ってくれるじゃないの研磨くん｣
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キクラゲ(プロフ) - ナノハナさん» ナノハナさん、コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！(^^)更新頑張っていきますので、これからもぜひよろしくお願いいたします。 (3月11日 7時) (
レス) id: c522cf4b3f (このIDを非表示/違反報告)
ナノハナ - 初コメ失礼します！この作品めっちゃ面白いです！！続きがとても待ち遠しくなります！頑張ってください！応援してます！ (3月10日 17時) (レス) @page21 id: 137f80559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キクラゲ | 作成日時：2024年3月6日 7時
