10.微笑む ページ10
＊
それからのことはよく覚えていない。
何人かは呆然と立ち尽くしていて、何人かは泣き叫んでいた。
もはや地獄絵図である。
力のある人たちがソクミンくんを彼の部屋に移動させていた。
何とか全員がリビングの椅子に座った時、長い間誰も口を開こうとしなかった。
JH 「これから...どうする？」
SG 「これからって...ヒョンのせいでソクミナは...！！」
JH 「俺のせい？じゃあどうしたら良かったんだよ！！誰か選ばなきゃいけなかっただろ」
SG 「...っ、う...」
スングァンくんがまた泣き出してしまった。
それもそのはず、スングァンくんはソクミンくんと1番仲が良かった。
隣のハンソルくんが無言で慰めている。
DN 「こんなゲーム...もうやりたくないです...！！」
多分全員がそう思っているはずだ。
でも、このゲームから逃げたら殺される。
WZ 「どうしろって言うんだよ...、」
本当に、...
私はただ黙っていることしかできなかった。
＊
部屋に戻った時、机の上にさっきにはなかった鍵が置いてあった。
鍵といえば、机の下の引き出しに鍵穴があったはず...。
早速開けてみると、中からは桃色の高級そうな手帳が出てきた。
「なんだろ、これ...」
手帳を開けようとした時、ノックの音がした。
咄嗟に手帳を元通りにしまう。
HS 「A、ちょっといい...？」
「どうしたの？？」
廊下に出ると、もうお風呂に入ったのか少し髪が濡れているスニョンがいた。
HS 「あのさ、」
「...ん？」
それだけ言うとスニョンは、私の両手を握って私をじっと見つめる。
HS 「ここから帰ったらさ、一緒にアイス食べよう」
真剣な顔でそんなことを言うから、思わず笑みがこぼれる。
この時だけはゲームのことなど忘れていた。
「なにそれ、笑 」
HS 「約束な！」
スニョンはそう言ってくしゃっと笑った。
その時、階段からジフンが上がってきた。
WZ 「お前らそろそろ11時だぞ」
その言葉に一気に現実に引き戻される。
ふと、ジフンの視線が私達の手に下がる。
それに気づいた私とスニョンは同時に手を離した。
「じゃあスニョンとジフン、おやすみ。」
WZ 「ああ、また明日、な。」
明日...私に明日は来るのだろうか。
ううん、今はもうそんなことは考えない。
HS 「A、おやすみ」
私はゆっくりと扉を閉じた。
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sugar - 確かに似た設定たくさんあるし、アンチすることではないと思います。でもののさんの作品見ましたか?あまりにも設定が似ているんですよ。アンチした方の気持ちがわかります…もあと民度低いと一丸にまとめられるのはちょっと違うんじゃありませんか? (2020年11月22日 0時) (
レス) id: d514975a37 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - ゾクゾクするお話ですね〜！seventeenのこういうタイプのお話大好きなのでこのお話に出会えて良かったです！続きも楽しみに待ってます〜！ (2020年11月4日 20時) (レス) id: fc1cb3405c (このIDを非表示/違反報告)
よりこ - あとパクリってアンチしてる人、酷いと思いませんか。ありふれた設定じゃん。本人様だって頑張って書いてくれてるんだから感謝するとこでしょ。さすがkpキッズ民度低いよね (2020年11月4日 8時) (レス) id: f44c698822 (このIDを非表示/違反報告)
よりこ - すみません、9人であってましたね！笑 (2020年11月4日 8時) (レス) id: f44c698822 (このIDを非表示/違反報告)
よりこ - すみません、9人であってましたね！笑 (2020年11月4日 8時) (レス) id: f44c698822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菫 | 作成日時：2018年7月28日 21時
