一 ページ3
目が覚めると、そこには見たことのない世界が広がっていた。
青々と生い茂る草木。
美しく咲き乱れる花。
A
「どうしてこんな場所にいるんだろう。もしかして本当にあの人の言った通り白猫プロジェクトの世界に来ちゃったのかな.......。」
一人ぼっちだという寂しさと不安に思わず顔をしかめた。
生きていたころのAは卓球部だった。
卓球部は個性豊かで一人一人全く違う性格なのに皆とても仲がよかった。
今思えば、一人一人全く違う性格だからあの楽しい部の雰囲気になっていたのかと感じる。
あの日、事故にあって私は死んだ。
でも私は転生してしまった。
A
「もうあの頃には戻れないの..?」
沸き上がる思いが私の頬を濡らす。
???
「ちょっといいですか？」
誰かが私の肩を叩いた。
ちょっとビックリしながら後ろを見るとそこには、懐かしい人にそっくりな少年が一人。
A
「あ…あ…貴方はまさか………!」
言葉が詰まる。
???
「やっぱり、Aちゃんだね。良かった!」
私の記憶が正しいければ彼の名前は康希。
A
「康希君なの……?」
康希
「なんだぁ〜。もしかして忘れてたの？」
少し呆れ気味に康希は笑う。
さらに驚くべきはその後。
???
「マエダー。早いよ〜！ってA!?」
A
「真生ちゃん!」
???
「追いつくの大変だったんだから。」
A
「早幸ちゃんも。」
康希
「ったく二人が遅いだけだろ？」
A
「これで一年組が揃ったんだよね？」
早幸
「うん。そうだね。」
真生
「でもまだ二年組の人達と会えてない....」
康希
「何言ってんだ。僕ら4人がいるのに先輩が居ないことなんてあるわけないだろ？」
A
「探そう！私達は一人じゃない!」
こうして転生した卓球部の話が始まるのだった。
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作者名：八井田風 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Sakurakkyo1/
作成日時：2019年3月4日 21時
