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最近の夜の日課。
それは、将暉くんと電話でお話しすることである。
「んー、あ、そうそう、それで剛くんと源さんに久々に会ってさあ」
くだらない話を長々と続ける。五分に一回切りつつ、もっかい掛ける。何故かって、お金が掛かるからだ。なら掛け放題にしろよと倫也さんや桃李くんに言われたことがあるが、それはなんやかんやで勿体無い気がして、私は五分に一回電話を切る。
「あっ、そうだ3A最終回昨日見たよ。お仕事でしばらく見れなくてさー、ちまちま見てたんだけど寝落ちしちゃって。すっごい泣けた、カッコよかった」
『そっか〜。てか明日仕事ちゃうん?もう11時半やけど』
「将暉くん、私は貴方より大人ですよ?だから夜くらい平気平気」
『寝落ちしてんのに?』
んぐぐぐ、痛い。そこを突かれるのは痛いぞ。
実は見栄を張っただけで、ホントは滅茶苦茶眠たい。
8時に帰宅して、自炊が極端にめんどくさくなってコンビニに行ってお弁当を買った。実は帰宅途中マネージャーのぷーぷーに「コンビニ寄る?」と聞かれたのだが、「自炊くらいやる」とカッコつけて返した。ああ、カッコつけなきゃよかった。
そして9時くらいに食べ終わり口笛を吹きながら食器洗いをして、朝干した洗濯物を取り込んで畳んでタンスにいれ、そこでもうすでに10時だった。そこから入浴し髪を乾かし、スキンケアをしたら、既に11時前。今日も疲れたなあとソファーでぼけーっとしていると将暉くんから電話が掛かってきて、今に至る。
『眠いんでしょ』
「電話越しで何でわかんの・・・」
『もうAちゃんに会って10年だから。そんくらい分かる』
「そっかぁ・・・」
『明日も早いんやろ?』
「早いっす・・・」
『じゃあ、おやすみなさい』
「おやすみ・・・」
将暉くんは優しいなあ、と感動しながら電話を切る。ふらふらしながら寝室のベットへ飛び込み、スマホをサイドテーブルに置いて瞼を閉じたとき。
ぷるるるるるるる。
目を開けてスマホの画面を見ると、「桃李くん」の文字。さすがに先輩の電話を無視することは出来ないので、仕方なく通話ボタンを押した。
『もしもしA!!聞いてくれよ!!遊戯王でさ!!』
「・・・おやすみなさい」
『A!!!!????』
その後私は、桃李くんに1時間、永遠と遊戯王のデッキやカードの話を熱弁されたのだった。お陰で、
「あれ、A姉さん寝不足?」
と、後輩であるばっさーにまで心配された。
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りさ(プロフ) - こんにちは!今までずっと年下くん読ませていただいておりました。とても面白く終わってしまったこととても悲しく思っておりました。もし書きたいと思っているのでしたら是非また読みたいので書いていただけたら嬉しいです!よろしくお願い致します! (2019年7月7日 12時) (レス) id: ddfe10d63a (このIDを非表示/違反報告)
めんくい(プロフ) - あんず飴さん» すみません、出来ませんでした…もうひとつの方で書かせていただきますのでよければチェックを!申し訳ありませんでした! (2019年6月26日 20時) (レス) id: 8a4179a131 (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴 - 桃李くんから「一緒に寝る?」と言われる話を変えて欲しいです!甘めでお願いします!! (2019年6月6日 23時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
めんくい(プロフ) - 里さん» 菅田さんメインの小説なのに、申し訳ありません!了解しました!ありがとうございます! (2019年5月18日 18時) (レス) id: 8a4179a131 (このIDを非表示/違反報告)
里 - 菅田くんとの絡みのお話欲しいです (2019年5月18日 6時) (レス) id: 6d0e2de31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めんくい | 作成日時:2019年3月18日 17時