【銀魂】桜なんて可愛いモンじゃねェ

第七十訓 ページ21

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敵の動向を視察に行っていた連中も戻ってきて数日は幕府軍は動けない、という裏を取った。
それなら明日は安全に合流できそうだ、と小太郎と話してから就寝。

私は女だけど戦場に立つ女なんて他にいる訳もなくて寝床は皆と同じ
というか、分けられるほど部屋の数があるわけもなく仕方がない。


まぁ、着替えの時は特に頼んだ覚えもないのに3人のうち誰かが部屋の外に立ってる。
いや…ありがたいよ？ありがたいけど…お前らはセコムか何かか？


髪も未だに主に晋助、または小太郎にお願いしてる。

最初は自分で結べるようになろうと思ってた
けど髪の長さ以前に量が多いみたいで無理、諦めた


最初の内は「女がなんで戦場に〜」って塾生以外の奴らにはよく言われたものだ。

そういう奴とは直接拳で語り合って和解を果たしている。
でも新しい人が来る度にこれをやるの面倒臭いんだよなぁ…。




朝。

ボロボロの廃寺院だし仕方がないけど、そこかしこから朝日が差し込む。
バッチリ、ピンポイントで顔面に差し込んだ日差しは少し鬱陶しい。

顔を顰めながら起床すると今日の炊事担当に当たってた人がご飯を作っていた。

朝食を食べる前、担当の人によっては
時々男飯みたいな…大雑把なご飯が出来上がるので心配になる


「今のところ備蓄どう？」


些細な質問を投げかけながら作っているものをチラ見しに行く
今日は大丈夫そうだ…良かった…。


「桜田さん！おはようございます」

「米がそろそろ、あと半月…ですかね」



「米、かぁ…。あぁでも今日もしかしたら入るかも？」


「？…あぁ！援軍が来る日でしたか」

「それなら大丈夫そう…か？」

「でもどんくらい人が増えるんだ…？」



炊事組と話をしていたらゾロゾロ他も起きてきた。

私はあえて口にしなかったのに「今日のヤツらは大丈夫だ！」と
ご飯を確認し、言って行く奴もいたけど。


起きてきた小太郎が「どうした？」とコチラに寄ってきて話に入る
小太郎も私と同じく「今日来る奴らが持ってきてくれるだろ」と伝え銀時を起こしに行った。

そんな小太郎と入れ違うように晋助も起床。


「おはよう。」

高「あぁ、」

「また銀時放置？」

高「お前が文句言うから起こそうとはしたぞ」

「？」

高「…布団引っペがしても起きねぇんだよ」

「あー…。」


甘いな晋助、それじゃあ銀時は起きないよ…


「今度鏡貸してあげるよ」

高「はぁ？」



「鏡で太陽光を集めて顔面に当てればいい。」


高「…鬼かよ」

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