【銀魂】桜なんて可愛いモンじゃねェ

第六十二訓 ページ13

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「……」



気が付いたら轟々と燃えていた松下村塾はほぼ全焼し火は消えていた。

気が付いたら銀時はノックアウト、気絶中


気が付いたら、朝日が山の隙間から差し込んできた。


後半どう闘ってたかイマイチ記憶にない、
ただ最初は汚れないようにとか、そう思ってたのに今の私の格好はホラーそのもの。

赤っぽかった着物は別の赤色に染色されているし
手と鎌は手の平に赤い絵の具を水で薄めないでそのまま塗りたくったみたい。

顔に張り付いたような感覚がするあたり顔にも血飛沫が飛んでる。

とりあえず自分以上にホラー感凄まじい“なにか”を一応…
銀時が起きた時ビビらないように片付ける事に、塾生が通らないところに捨てた。


それから寺子屋の前でノックアウトされた銀時を放って森の方へ足を向けた。


理由は、たぶん二人も寝てるから。


ガサガサと草木を揺らしながら道じゃない部分を探るように歩いていた

…やっぱり。
紫髪と黒髪ロングが並んでぶっ倒れている。


中々2人が出てこないと思って違和感は感じていた。
2人に限って御徒衆らを見て尻込みしたとか、そういうのは考えられなかったから。

大方、他にも周りには御徒衆が居て見つかったんだろう。



…？


…あれ、なんで私こんな冷静なの。



「…ごめん。」



これしか言葉が出てこない。

誰も起きちゃいない、誰も聞いてない
でも、これ以外の言葉全部忘れちゃったみたいにこの言葉以外出てこない。


寝起きみたいに、後から段々とボーッとしていた頭が冴えていく
頭の中で何があったか順を追って思い出した


そうだ、私…先生助けられなかったんだ

助けられなくて、なんで…


そう…中盤に1人、笠を深く被って顔を見せなかったやつが、いて
そいつが時間かかって、しかも仕留められなくて途中でどっか行きやがって…

気が付いたら、そいつに苦戦してたら先生は見えなくなってて


残った御徒衆のヤツが、いつの間にか銀時を気絶させてて殺そうとしたから。



最初に片付けた“なにか”




「…あぁ、首か。」



片手で銀時をふんだくって、自分の後ろにやってから
鎌の部分をあのSFのような感じで大きくさせた
それから刃の部分で銀時の左右に居た2人の御徒衆の奴の首を二人同時に落とした。


鮮明になった意識が、自分の行動が自分でも拒否反応を覚える
目の前にいる まだ綺麗な2人を見て、それは増して私は離れるように走った


2人からも、銀時からも離れたところで耐えきれず私は嘔吐した

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