一「助けてっ…！」 ページ19
一松side
一(ほんと静か、)
廊下から聞こえてくる楽しそうな兄弟と飼い主の声、あまりトド松の声が聞こえてこないが理由がわかっているのであまり心配することは無かった
一(このまま寝れるかな、)
そう思い目をつぶるって顔を伏せるとバチッという音とトド松の「わぁ！！」と驚く声がしてとっさに助けに行こうと思い目を開け立ち上がったが、
僕は助けに行くことが出来なかった
一「嘘……だろ？」
停電、部屋はもちろん廊下も真っ暗で何も見えない、まるであの時の地獄だったように、また狭い部屋の中に入れられたと勘違いを起こすような錯覚に襲われた
一「あ"ぁ…兄さん…、
兄さん！！」
部屋の角にもたらかかり頭を抱えて一心不乱にただ兄や弟の名前を呼んだ
遠くから兄弟が僕の名前を呼ぶ声が聞こえるが非常小さい
怖い、怖くてたまらない。このままでは本当にどうにかなってしまいそうだった
一「助けて、助けて兄さん…出して、お願い……怖い、怖いよぉ………！！」
小さく呻くように涙を流しているとガタンと音がする、その音に敏感に反応し兄の名前を叫んだ
すると慌ただしい足音が僕に近づいてきて、いきなり腕を引っ張られて、抱きしめられた
部屋は真っ暗で何も見えない、その為自分を抱き占めてくれてるのが誰なのかわからなかったがなんだか安心出来た
一「っ、
………うっ…、うわぁぁぁぁ！！」
大きな声を出して泣いて抱きしめてくれてる人物の背中に手を回して服をギュッ掴む、
その間ずっとその人は僕を落ち着かせるように背中を叩いてくれたり頭を撫でてくれた
一「ひっく…、っ…」
崩れを散るように座る僕に合わせて一緒に座り込んでくれる人、僕らが座った時
パチッ
と音がして電気がつく、すると抱きしめてくれていた人物が「お、ついた」と声を出した
一「え…」
顔を上げると僕に「大丈夫だったか？」と笑いかける飼い主がいた
一「？！」
驚いて思わず飼い主から離れようとするが抱きしめる力が強く離れることが出来なくって、むしろ頭をギュッと胸に押し付けられるように抱きしめられる
『ごめんな一松、やっぱ一緒に連れていってやればよかった、ごめん
でも、もう何も怖くないからな、絶対俺が傍で守ってやるから。』
そう言って飼い主は再びギュッと僕を抱きしめる
一(これまで心を許した兄弟でなきゃ発作が起きても収まらなかったのになんで)
一(あっそっか…僕 もうこの人に心を許してるんだ、)
そしてまた僕は泣いた
一「泣いてねーし」『はいはい一松は強いなー、』→←一「怖い」
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星丸(プロフ) - 今日初めてここまで読んでめちゃくちゃ面白かったんでイラストいいですか？あ、要らなかったらそれでいいんで、ただの自己満で描きてぇえ！ってだけなんで！ (2022年8月7日 23時) (
レス) @page43 id: 46a1857b34 (このIDを非表示/違反報告)
哲弥 - 22話の「危なくなることはないよ」が「危ないくなることはないよ」なってますよ。 (2019年7月7日 21時) (レス) id: 9dda0ba0f7 (このIDを非表示/違反報告)
死神闇 - チョロ「悪魔！」魔悪(名前逆から読んだら悪魔だしなんとも言えん…………) (2016年8月17日 21時) (レス) id: 75d93086f0 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅキモ - 自分メアリーさんと同じ誕生日だw これからも頑張ってください！ (2016年4月29日 8時) (レス) id: b14a3caaff (このIDを非表示/違反報告)
Rio＊(プロフ) - さがミンさん» 大丈夫ありがとうございます！！ (2016年2月14日 21時) (レス) id: 20b9faf792 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio＊ | 作者ホームページ：http://id4.fm-p.jp/569/Yun7148/
作成日時：2015年12月21日 17時
