天竜人 ページ18
白ひげ海賊団が私の船に来て2日目。
私は信頼の置ける12人と隊長格、エドを集めて話をした。私に関する重要なことを話そうと思ったから。
▽
「私は、サガヴァル＝セリシア。天竜人だ」
「「「‼⁉」」」
そう伝えると、隊長達が目を見開いた。
それから少しして殺気が滲み出る。
今にも襲いかかって来そうな隊長達を、
エドが目でいさめた。
「だが天竜人である前に、私は人間だ。
誓って言うが私は同族に烙印を押したことはない」
部屋に緊迫した空気が流れる。
そこで、何故かカルが進み出た。
「……私達はセリシア宮に救われました。
ここにいる12人は他の天竜人に殺されそうになっていた所を、セリシア宮に助けて頂いたのです」
カルが服の袖をめくった。
急いで止めようとした私の体をエドが引っ張る。
だって、彼はあの印を見られることが何より嫌いなのだ。何が何でも止めようと思い能力を発動しようと思った所で、衝撃の光景が目に飛び込んだ。
12人全員がそれぞれの烙印をみせていた。
私の無実を証明するためだけに。
罪悪感で涙がにじむ。
私が言ったせいで、彼らを傷つけた。
「ごめ、なさ……ごめん、私、私がっ！」
軽い気持ちだった。こんなはずじゃない。
震えだした私の体をエドが大きな体で抱きしめ
膝に乗せる。パッと変わった景色の中見えたのは、
誇らしげに烙印を見せるみんなの姿だった。
思い出の全てを受け入れた、優しい瞳の色だ。
体の震えがピタリと止まる。
周りの殺気は消えていた。
「……言えるか」
「言う。いうよ」
エドの問いにすぐに答える。
「マリージョアにある木の存在を知ってるか？」
「陽樹イヴだろい」
流石マルコ、博識だな。
「そうだ。私にはその加護がある。カル、剣を。」
「はい。」
カルから剣を受け取りビスタに渡す。
花剣のビスタとも呼ばれる彼の一撃なら、信じてくれるはずだからだ。
「それで、私を思い切り斬りつけてくれ」
じっと見つめていうと、コクリとうなずいた。
ミホークに褒められる実力者の剣が振り下ろされる
ガキンっ！
私に当たった剣が真ん中からぽきりとわれた。
ビスタが目を見開き、そして安心した顔をする。
「ありがとう。
何の因果か私が食べた悪魔の実もイヴに関わる実。だから私は他の天竜人から恐れられていた……」
「天竜人とは違うってことか」
「あぁ。そうだ」
ラッキーアイテム
白い鯨
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 751人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ONEPIECE」関連の作品
常勝神話・補助【ONE PIECE】
【ONE PIECE】推しがいる異世界生活３【スモーカー】
転生したら最強だったので海軍で好き勝手したいと思います !【ONE PIECE】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
優李(プロフ) - 咀嚼音いります？？ (2021年5月6日 13時) (レス) id: e006b8a2f6 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - とても面白かったです！ちなみに私は1年経ってもクラス全員のフルネーム覚えれませんでした。←どうでもいいことをすいません (2021年3月6日 21時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - snowさん» 率直で嬉しいコメントをありがとうございます、ぼちぼち更新していきますので、よろしくお願いします！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 面白いですね (2017年12月10日 15時) (レス) id: ca8fc47821 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鴉麗 | 作成日時：2017年3月26日 1時
