白ひげさんpart3 ページ16
私がにげたついでに持って来たマリージョアの酒を渡すと白ひげは驚いてた。
「ずっと思っちゃいたが、お前ぇナニモンだ」
「……セリシア、天竜人だ」
ぽつり、白ひげ以外には聞こえないように言う。
小声でなくとも遠い所で酔いつぶれてる男達には聞こえないだろうけどね。
「なぜここにいやがる。」
「生まれた時から嫌気がさしててな。
事実上の脱退はできないだろうから逃げて来た」
「買ったやつらまで連れて来やがったのか？」
わたしを包むように何かが白ひげからでた。
覇気か。
加護の力があるため私には微風が吹いた程度だ。
それに、私は悪いことなんてしていない。
「彼らは、使用人だ。それ以外の何者でもないし、私は一人も競り落としたことはない」
「！そうか、いらん誤解だったな」
そう思うのが当たり前だろうし、仕方ない。
だけど多分この先、私は彼らを守れない。
「頼みたい事が、……ある。」
「言ってみろ」
「彼らを、あなたの船に乗せてほしい。」
▽※白ひげ視点
セリシアが、真剣な目で頼みこんで来た。
周りではバカ息子達があの使用人達と楽しそうにしている。すっかりと意気投合しているようだった。
「私はこの先天竜人として追われるだろう。
彼らの面倒まで見れるほど、私は強くない。
貴方には彼らを守ってほしい。」
「俺に船員を預けるって事がどう言うことかわかっていて言ってるのか？」
「……私の子供達を頼む」
その目は、全てをつき通そうとする目だった。
「‼……わかった。……預かるぞ。」
「ありがとう。私から言っておくよ。」
にこりセリシアが微笑む清々しい、
本当に嬉しそうな笑みだった。
「それじゃぁ、貴方は私の義兄弟だな」
この小娘と俺が義兄弟か。
悪くない。
「エド。そう呼ばしてくれ。」
「あぁ、いいぜ。セリシア」
にやり。豪快に笑った2人は、己の子供達と
朝までゆっくりと飲み明かした
ラッキーアイテム
白い鯨
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
優李(プロフ) - 咀嚼音いります？？ (2021年5月6日 13時) (レス) id: e006b8a2f6 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - とても面白かったです！ちなみに私は1年経ってもクラス全員のフルネーム覚えれませんでした。←どうでもいいことをすいません (2021年3月6日 21時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - snowさん» 率直で嬉しいコメントをありがとうございます、ぼちぼち更新していきますので、よろしくお願いします！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 面白いですね (2017年12月10日 15時) (レス) id: ca8fc47821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴉麗 | 作成日時：2017年3月26日 1時
