赤髪くんpart5 ページ29
赤髪海賊団in居酒屋
「お頭が悪りぃことしたな」
こくり、頷いたセリシアは両ほほが膨らみ、
話せる状態ではない。
シャンクスの方を向いた彼女はじっと目を見つめる
「えぇ、なになに……プリン追加で！」
「あいよ！」
「「嫌なんでわかるんだよ！」」
「もきゅもきゅ、ごくんっ。」
プリンしか入っていないお腹をさすると、さながら天使のように満足気に笑ってみせた。
「セリシアちゃんは何歳なんだ？」
ことっと木特有の篭った音を立ててプリンが置かれる。セリシアはぱっと見を起こして又食べ始めた。
「教えたくねえって」
セリシアは一瞬そんなこと言ってないだろうと言う顔をしたが、反論はしなかった。
唯一ベックマンだけはその微妙な表情の変化に気がついていたが、ふっと笑ってみせる。
「女に年聞くなんて野暮なことするな」
「おっとこ前だな！」
「カッケェ」
「それに、セリシアは相当な先輩賞金首だしな」
「「え」」
「お、セリシア！プリンパフェあるぜ」
「もきゅり」
「そうか食べるか。プリンパフェ追加で！」
「よく食べるねぇ、あいよ」
しんと静まった空間の中、セリシアがプリンを頬張る音とシャンクスの楽しげな声だけが響く。
「「「ええええええ⁉」」」
「っ！ごきゅりッ……ケホッ！」
「大丈夫か⁉お前ら静かにしろ！」
驚いてむせる小さな背中をシャンクスがさする。
そこでいったん食べるのを止めたセリシアが青い瞳をギラギラと輝かせながら振り向いた。
とたんにバタバタと倒れていく新人の船員たち。
客や店員には一切当たっていないがこれは覇気だ。
「セリシアを怒らせるとこうなる。」←
「こりゃすげえな。」
船員の大半が床に倒れ、船長と副船長だけが残った
その場でセリシアがゆらりと立ち上がった。
「静かにしろ。プリンが無駄になるところ……」
「お嬢ちゃんパフェだよ」
「ありがとう」
今までの怒りが嘘のように素直に椅子に座った。
「6億5,000万ベリーだったか。」
「あぁ」
パフェの上の方をつつきながらセリシアが答えた。
片手にはスプーン、もう片手にはジュースだ。
だれもこんな少女が賞金首だとは思わないだろう、ベックマンはその様子を見ながら思った。
しばらくの間ゆったりと時間がすぎるが、
突然セリシアがパフェから視線を外した。
途端。
ガッ！と音を立て、扉が開く。
「ここかぁ？賞金首がいるってえのは！」
.
ラッキーアイテム
白い鯨
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (4月25日 1時) (
レス) id: 388da595fc (このIDを非表示/違反報告)
優李(プロフ) - 咀嚼音いります？？ (2021年5月6日 13時) (レス) id: e006b8a2f6 (このIDを非表示/違反報告)
おかか。ですか(プロフ) - とても面白かったです！ちなみに私は1年経ってもクラス全員のフルネーム覚えれませんでした。←どうでもいいことをすいません (2021年3月6日 21時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - snowさん» 率直で嬉しいコメントをありがとうございます、ぼちぼち更新していきますので、よろしくお願いします！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
snow - 面白いですね (2017年12月10日 15時) (レス) id: ca8fc47821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴉麗 | 作成日時：2017年3月26日 1時
