4話 ページ29
静かに医者はメアリーを責める
ほんのり殺気を纏っていて恐ろしい
「また君は彼女を傷つけたね・・・
もうこれないようにし『やめて、メアリーさんを、殺さないで。大人しくしてるから!お願い』少し眠ってて」
過去の出来事と混濁しているのか
涙ぐみながら医者に縋るA
そんなAを見て医者は
Aに抗体ができた麻酔を打った
吉「Aさん?!」
真純「眠った?」
「うん。少し彼女には良くない話しだから。青年、君は彼女が何処で生きてきたか少しは知ってる?」
吉「・・・少しだけ」
「そう。彼女はあそこで人形のようだったよ。家族の為、大切な人の為に反抗しなかった・・・苦しくても家族の前では笑っていた。口ではやめろと言っていても逃げ出さなかった」
何故なら逃げ出せば大切に守ってきた者達が
危険なめに遭うから
「彼女は組織で洗脳を受けた。我々組織に刃向かえばお前が守ってきた奴らは皆んな殺される。おまえの所為で人が死ぬってね」
冷たい水に何度も沈められて
引き上げられる度に言われた
取り乱すと過去と混ざり合う
それで先程の殺さないでの発言に至ったのだ
真純「A姉・・・」
「これ以上、彼女の心を乱さないでくれるかい?『いい・・・勝手に私の記憶が混ざってるだけだ』Aちゃん」
『真純ちゃん、悪いが起こしてくれないか?「あ、うん」「それじゃあ僕はハーブティーを淹れてくるよ」さて、私のあの発言は忘れてくれ。それからメアリーさん、申し訳ないけど・・・』
メ「すまない。そのままでいい。だが覚えておいてほしい。私達はAが居なくなったら悲しむ・・・」
『わかった。ありがとう』
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泉 - とても良かったです! ありがとうございました😄 (10月5日 20時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 | 作成日時:2023年3月5日 21時