3話 ページ28
吉「Aさんはどうして自分を大事にしてくれないんですか?昔から誰も頼らずに1人で動いて・・・」
落ち着いた秀吉は純粋な疑問を投げかけた
『自分を大事に・・・?』
しかしAにとって難しい質問だ
吉「そうです!今回だって敵の目の前に『彼女は確かに組織の人間だったが私にとって大切な人だった』Aさんの大事な人・・・」
『なんだ不貞腐れて。彼女は私の拠り所だった』
どこかで狂ってしまったA
自分を犠牲にして周りを幸せにする
自分が死んで悲しむと思った者には
記憶を消す毒を飲ませた
そうして生きてきたから
自分が死んで誰かが悲しむという考えは
すっぽり抜け落ちていた
吉「僕達は、Aさんにとって大切になりませんか?」
メ「おい秀吉!何を『いい。どうしてそういう考えに至った?』Aちゃん・・・」
ハラハラと見守るメアリー
吉「Aさんはいつも何も言ってくれないじゃないですか。突然別れを切り出して、突然姿を消して・・・僕達の事、考えてくれて「秀吉!いい加減にしろ!!」母さん」
Aを責める秀吉(恐らく本人はそんな気ない)に
メアリーがついにキレた
メ「確かにAちゃんは私達を頼らない。だが全て私達を守るためだったとしたら?」
吉「守るため?守るべきものにAさん自身は入ってるの?」
『入ってない』
ばっさりと切り捨てたAに真純は呆れた
真純「A姉・・・」
『いいか?私はみんなが幸せならそれで「Aさんが居ないなんていうのは幸せじゃないよ。Aさんも一緒じゃないと」・・・』
メ「私も言ったはずだ。誰か1人でも欠ければ幸せではなくなると」
真純「ボクもA姉さんにまた会いたかったんだ。なのにボク達を守って静かに「A、私は大事か?」ママ、話してる途中じゃん」
メ「黙ってろ。もしかしたらAの考えが変わるかもしれない機会なんだ。Aちゃん、私は大事か?『もちろん大切だよ』じゃあ私がAを守るために死んだとする。私はAの幸せを願って死んだ。Aは幸せか?」
ハッと眼を見開き大きな声をあげて否定する
『!!ダメだ!メアリーさんは死んじゃダメだ!そんなの私は望んでない!・・・ゲホッ』
「A、声を荒げちゃダメだ。落ち着いて・・・」
吉「A・・・さん?」
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泉 - とても良かったです! ありがとうございました😄 (10月5日 20時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 | 作成日時:2023年3月5日 21時