16章 ページ26
相変わらずの生活
1日のほとんどを眠って過ごす
面会も1日1組で1時間以内
Aにとって別に今の生活は苦痛ではない
組織に居た頃と違って
家族がどうしているか知れる
家族の声が扉越しだとしても聞こえるのだ
「Aちゃん、手紙が来てるよ」
『・・・全く彼女は、暇なのか』
そう言っているが表情は嬉しそうだ
「最近2日に一回は来るね。少し落ち着いたのかな?」
『今は確か刑務所にいるんだったな。よくそこの刑務官も飽きずに届けてくれるな』
「あの美貌で自分のものにしてるんじゃないかい?」
『あり得そうだ』
クスリと笑う医者とA
「ああ、それから『なんだ?』今日は面会が入ってるよ」
『?いつもはそんな予定言わないのにどうして今日だけ言ったんだ?』
「身体は大丈夫?」
『本当になんなんだ?ついに過労か?』
「いや、今日来るのが男でね『なるほど。内臓はもうすぐ治ると思う。薬も飲めるぞ』そっか。しばらく輸血とか点滴とか外しても大丈夫そうかな?」
『・・・大丈夫だよ先生。私を一体何年担当してるんだい?』
Aの言う大丈夫は
相手を安心させる為のものだ
「そうだね。じゃあ彼が来る30分前にはAちゃんに繋がってる器材を一時的に外すね。そのあと眠剤打つから」
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泉 - とても良かったです! ありがとうございました😄 (10月5日 20時) (レス) @page50 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 | 作成日時:2023年3月5日 21時