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スカート Emil・Nekola ページ8

俺は錯覚を見ているのかもしれない。

現実じゃなかったら恥ずかしいけど新鮮だからバレないようにカメラを起動させて携帯を構えた。

「…は?」

「…は? って何?感想早く」

ひらひらと掌をこちらに向けていつものように左に傾いて左足を軽く曲げた立ち方をしている。

「え…っと,似合ってる…?」

「何で疑問形なんだよ殴るぞ」

ぐ、と拳を握って俺を軽く見上げた彼女は少し気まずそうな顔をしていた。

なぜ俺がここまで驚いているのか。

それはかんたんだ。
いつもはズボンしか履かないボーイッシュな彼女が白い足を露出させた膝丈のタイトスカートを履いているからだ。

「Aいつスカートなんて買ったの?」

「いつだって良いだろ あとエミルお前写真撮ったでしょさっき。」

バレてたのか。

「あはは,ごめんごめん」

ハイウエストのタイトスカートのお腹の部分には金色のボタンが6個2列になって並んでいる。

「…やっぱ変?」

俺が大した感想を言わなかったのがいけなかったのか少し眉を下げてスカートを握りしめた。

「いや変じゃないよ!むしろ似合ってて俺はいつもの服装よりこういうほうが好きかな!」

踵を返した彼女を慌てて抱きしめて俯いたさらさらの髪を撫でた。

でもこの姿誰よりも似合ってるけれど 誰にも見せたくないんだ。

セキメンカノジョ Otabek・Artin→←くまちゃんと私 Leo・de・la・Iglesia



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作者名:Ψ | 作成日時:2017年3月26日 22時

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