pledge Lee・Seung-gil ページ47
「…へ」
「いいか?」
「うん…?」
付き合って3日。
大好きな彼に呼び出されました。
「これ見て」
「…ん?」
「これは俺とAの誓約書」
「誓約書…」
「そう 誓約書」
彼の口から出たの 誓約書 という六文字の言葉だった。
「なんで?」
「Aが心配だから」
「…んん?」
心配だとそういうのがあるのか…?
付き合った人が彼を含めて2人という数少ない経験の中では一度もない。
むしろある方が珍しいだろう。
「…読んだらサインしてね」
「サイン…ですか」
誓約書
私 Aは以下の条件を誓います。
* 肌を過度に露出した服を着ません
* 携帯のロックは彼氏 イ・スンギル に教えます。
* 異性との関わりを避けます。
云々…
「…え,めんどくさ」
思わず飛び出た言葉に彼は不思議そうに首をかしげた。
「…どこが?」
「…いや何でもないや」
慌てて首を振ると訝しげにこちらを見つめてから誓約書に目を移した。
「…これって,昔付き合ってた子にもやってるの?」
「…いや全員って言うわけじゃないけど…必要がある人にはやってるかな」
私もその1人か。
「へぇ…」
「Aはこういうの初めて?」
当たり前だ。
初めてじゃないってその人の彼氏遍歴が知りたい。
「A サインして」
時間稼ぎをしていたのがバレてしまったのか私にペンを握らせて半強制的に書かされてしまった。
「…書いたよ」
「A,ありがとう…これは破ったら…」
「…ッ」
「 どうなるか…わ か っ て る よ ね …?」
薄い笑みを浮かべて私の頬を撫でた彼はどこか危なかっしく見えてしまった。
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作者名:Ψ | 作成日時:2017年3月26日 22時