今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:31,205 hit
小｜中｜大
幸せになぁれ! Viktor･Nikifolov ページ44
｢ねぇ｣
｢なぁに｣
｢なぁんでもない｣
こんなくだらない会話が好きで毎日している｡
君を見ているだけで幸せになれるよ｡
｢なにそれ〜｣
ふふ、と優しく笑う彼女の笑い声が陽だまりで暖かくなった部屋を包む｡
｢いいじゃん,Aだってよくするだろ?｣
｢む-…確かに…｣
俺の無理やりな言い訳に納得してしまった少し頭が足りないかわいい彼女は白いカーテンにくるまっては てるてる坊主! なんて楽しそうな笑顔を浮かべる｡
｢だからいつものお返し｣
｢ほほう…｣
なるほどね なんて頷いてから俺の肩をつついた｡
｢なに?A｣
｢つついただけ｣
お返し と言わんばかりにいたずらっぽく笑った｡
｢も〜…｣
けらけらと楽しそうに笑いながら肩を震わせる彼女を抱き寄せる｡
ふわふわと柔らかい肌が俺の手の形に少し歪む｡
｢ヴィクトル｣
｢なに?｣
｢…なんでもない!｣
なにか言いたげに目を回したかと思えば俺の前髪を びゃ、と跳ねさせた｡
｢ほんと?｣
｢ほんと｣
あはは と楽しそうに笑う彼女とはあとどれ位一緒に居られるのだろうか｡
別に死ぬ訳では無いけれどふとそんな考えが頭をよぎった｡
｢…A 大好きだぞ｣
｢急にどうしたの?私も好きだよ?｣
｢…言いたくなっただけさ｣
柔らかい髪を揺らして笑う彼女の笑顔が何時か見れなくなってしまうんじゃないか,そんな不安に苛まれた俺は彼女から目をそらした｡
ルビーの指輪 Otabek･Artin→←愛想尽かし Georgy･Popovic
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
設定タグ：ユーリ!!!onICE , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Ψ | 作成日時：2017年3月26日 22時
