だ-いすき ! No.4[YOI] (ページ29)

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耐性 Jean･Jacques･Leroy ページ29

すきだよ

そんな言葉にももう耐性がついた｡

昔はその一言で舞い上がって,嬉しくなっちゃっていたけれど今は嗚呼うん｡それで? で終わり｡

(まぁ慣れた自分が少し寂しいのだけども)

｢Aちゃん｣

(でも別に私だけじゃないよね)

｢…A｣

私には周りの音が聞こえなくなって考え込んでしまうという癖があるらしい｡
要するに周りの見えない自己中女ってことだ｡

｢…ごめんなに?｣

｢呼んだだけ｣

｢…あ,そう｣

(今のはちょっと照れたな)

ほのかに熱くなった頬を冷ますように両方の手で包んでため息をついた｡

｢A最近ぼ-っとしすぎじゃないか?｣

｢そんなことないよ｣

そんなことある｡
なんだか最近ジャンの事ばっか考えてしまう気がする｡
こんな事したら喜ぶかな? とか, これしたらジャンは私のこともっと好きになってくれるかな｡その他もろもろ｡

｢…A,だいすきだよ｣

｢…うん,ジャン｣

｢なんだ?｣

｢…私ジャンのことすごい好きなんだ｡｣

改めて言うと恥ずかしいななんて考えてからため息をついた｡

｢俺はAちゃんのこと愛してるよ｣

なんてといたずらっぽい笑みを浮かべて私の頬をなでていつもより格好良く見えるこいつの顔を見つめた｡

私のこともっと好きになってくれるかな｡

なんて｡