もっと見せて! Leo･de･la･Iglesia ページ20
もっと俺に見せて?
｢レオ!｣
もっと新しい表情を!
｢…レオ?｣
｢…なに?どうしたのA｣
｢ぼーっとしてたからさ,｣
心配そうな顔から一転して子供のような笑を見せた彼女に絶賛片想い中の俺は鼻と鼻がくっついてしまいそうな距離にどきどきしてしまっている｡
｢…え,あｯそう?｣
頬が熱くなる感覚がわかる｡
｢そうだよ!あんなにぼーっとされてたら私は何してたらいいんだよ-!｣
ぷく、と頬を膨らませた彼女も可愛い｡
｢はは,sorrysorry ｣
｢も-…レオは-｣
ため息をついた彼女の呆れ顔も,悔しそうな泣き顔も全部見た｡
｢ねぇ,A｣
｢何?｣
｢恋バナしてみたい俺｣
俺の提案に思わず と言った様子で噴き出した彼女の笑顔は初めて見たかも知れない｡
｢恋バナって,はは アンタ意味わかってんの?｣
笑い疲れたのか大きく息を吸いこんで俺に聞いてきた｡
もちろん分かる｡
｢わかってるよ, ほらA好きな人とかいないの?｣
｢え-…いるっちゃいるけど-…｣
せかせかと手を動かして俺の目から逃げた｡
｢誰?｣
｢教えない!好きなシチュなら教えてあげるけど!｣
｢なんだ,まぁいいや 教えて｣
｢壁まで追い詰められて,なんだろ,なんかしてたりするのはすき…｣
顔が赤くなった彼女を彼女の望み通り壁まで追いつめた｡
｢…どう?｣
頬を引き攣らせた彼女は今までに見たことのないような顔で俺を見つめた｡
もっと俺に君の本当のこころ 見せて!
もっともっと君が知りたいんだ｡
ホンモノ ニセモノ Yuri･Prysetwki→←ぼくらの心理戦 Viktor･Nikifolov / Yuri･Prysetwki / Yuuri Katsuki
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作者名：Ψ | 作成日時：2017年3月26日 22時
