🌕EP.174 ページ9
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I am the bone of my sword.
─── 辺りは赤く染まっている。
Steel is my body, and fire is my blood.
─── 上空には有り得ない、
I have created over a thousand blades.
─── 巨大な歯車が幾つも浮かび、
Unknown to Death.
─── 重い音をたて廻る。
Nor known to Life.
─── 建物や木があったはずのその場所は、
Have withstood pain to create many weapons.
─── いつの間にか荒野へと変わり、
Yet, those hands will never hold anything.
─── その開けた大地には、
So as I pray, Unlimited Blade Works.
─── そこかしこに無数の剣が突き立つ。
*
*
ウォール・マリア奪還のための調査兵募集の時、
壇上で演説する上官に、それを成すのは誰だと聞かれて、それはオレだと思った。
だから調査兵団に入った。
自分は、自分だけは死なないと。
自分だけは特別だと、
なんの脈絡もなくそう思っていたんだ。
・
「進めーーー!!!」
団長の叫び声と共に、馬の腹を蹴った。
信煙弾を空へと撃ちながら、オレも自らを鼓舞して進む。
一度目の投石。
団長が倒れたのを見た。
それでも誰かが“進め”と叫ぶ。
二度目の投石。
隣のやつに飛んできた石が当たり、頭が吹き飛んだ。
三度目・・・
残っている調査兵は数人しかいない。
きっとオレは次でやられてしまうのだろう。
残してきた家族を思う。
だが、今更だ。
そうではなかったと気がついた時には、
オレは、既に地獄に両足を突っ込んでいた。
心は今すぐ逃げろと叫ぶのに、走り出してしまっている体はそれを聞いてはくれない。
心と体が一致していない感覚。
その気持ち悪さに吐きそうになる。
ただ、恐れを誤魔化すように、叫び声を上げてひたすらに突き進んだ。
もう目前へと迫った獣の巨人が三度、腕を振り上げた。
これで終わる ───
恐怖に心が凍る。
喉の奥が引きつれて、
吸い込んだ息がヒュッと音をたてた。
─── その時だ・・・景色が一変したのは。
・
オレは・・・
死んだのか?
分からない。
ただ、なす術もなく、
その信じ難い光景を眺めていた・・・
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名無し - 初めまして。設定が面白そうだなと思い途中まで読ませて頂きました。ただ主人公が話している部分がちょっと分かりづらいところがあるので『』を使った方が分かりやすくなるのではと思いました。 (2021年11月9日 10時) (レス) id: 5e4676d401 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kokubyaku | 作成日時:2020年1月31日 23時