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🌕EP.168 ページ3

「総員!立体機動に移れ!!」

エルヴィン団長の掛け声で、それぞれが馬上から立体起動に移る。

誰がエレンか分からないように、フードを頭から深くかぶった私達は、そのまま内門の壁の上へと登った。

眼下に見えるのはシガンシナ区。

エレンの家があり、私もしばらくそこで一緒に生活をしていた・・・

「止まるな!外門を目指せ!」

立ち止まる私やアルミン、エレン、ミカサにそう声をかけ、兵長が横を走り抜ける。

壁の上を兵長に続き、走りだしたエレンとミカサの後を追い、私も駆け抜けようとした時だ。

「A!」

アルミンに呼び止められ、そちらへと足を運ぶ。

「これを見て」

焚き火の後?

「うん・・・まるで、焚き火を慌てて下に落としたみたいだ。・・・確実に誰かいる」

ライナー達なの?

「その可能性は高いよ。ともかく報告しないと」

アルミンは団長へと合図を送ると、その事を報告する。

その後、私たちは手がかりを求めて壁の下へと下りた。

そこには、上から落とされたと見られる焦げた薪、ポット、それからマグカップ・・・。

カップを手に取ると、その匂いが私の鼻をかすめ、自然と口から言葉がこぼれた。

これは・・・コーヒー?

「こーひ−?・・・」

私の言葉に、アルミンは私の手元のカップを覗き込みながら、不思議そうな表情で聞き返してきた。

知らないの?

そういえば、今まで特に気にしたことはなかったけど、こちらに来てからコーヒーを飲んだことがない。

アルミンが知らないという事は、これは壁の中に存在するものではない可能性が高い。

「何だかは分からないけど、紅茶のような液体を飲んでいたみたいだね」

そうアルミンが言った時、二度目の煙弾が上がり、エレンが外門を無事に塞いだという事が分かった。

私達は壁を登り、調査結果を団長へと報告する。

野営の後があり、カップが3つ・・・この壁の中にはない飲み物を飲んだ跡がありました

「少なくとも3人が、この壁の上に居たということになります。それから、鉄製のポットが冷めていました」

エルヴィン団長とアルミンは、その話し合いで3人以外に斥候がいたのではという結論に至る。

敵の位置を探り出す事を最優先とし、その頭脳を認められたアルミンは、指揮をすることを指示された。

アルミンの指揮の元、内門付近の建物を中心に、誰か潜んでいないかを探す。

だけど、周辺をくまなく探すが誰も見当たらない。

その時、何かに気が付いたアルミンが音響弾を使った。

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名無し - 初めまして。設定が面白そうだなと思い途中まで読ませて頂きました。ただ主人公が話している部分がちょっと分かりづらいところがあるので『』を使った方が分かりやすくなるのではと思いました。 (2021年11月9日 10時) (レス) id: 5e4676d401 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kokubyaku | 作成日時:2020年1月31日 23時

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