5話 ページ6
「んー…ここも特にトリオン反応なし…」
放課後、門(ゲート)が発生しそうな辺りを適当に目星つけて調査を行っていたが、いまだに収穫はなし。そもそも門なんてどこに開くか分からないのだ。それでも他に目撃者がいないとなると人通りが少ないところなのか、それとも目撃者も全員連れ去っているのか、そもそも門ではないのか。
「別のところ行きますか、」
近辺の調査は終えたので、移動しようとすると高い少年の声が響いた。
「あれ〜？Aお姉さん？」
「っ！…こ、コナン君…」
いきなりで驚いた私はビクッとしながら振り向いた。調査のために使ってたトリオン検知機器は慌てて隠す。
「偶然だね！何してたの〜？」
「散歩だよ。まだここら辺わからない所ばかりだから覚えたいなって思って」
不自然に思われないように必死に嘘つくと、おーいとこれまた聞きなれた声。
「コナン君、急に走ってどうしたの…って、A君？」
「あ、真純ちゃん」
どうやら二人は一緒にいたようだ。
「Aお姉さん見かけたからつい走ってきちゃった！」
「そういうことだったのか。A君はここで何を？」
「散歩。ここら辺の地理に詳しくなろうと」
「へぇ〜。それじゃあボクたちが案内しようか？」
「あ、えーと、いいの？」
「もちろん」
まあ調査は中断になるけどここら辺の地理覚えてないのは事実だし、ここで断って怪しまれてもあれだからついて行こうか。
「じゃあお願いしようかな」
「OK。任せて」
まずはどこから案内しようかな、なんて言ってる真純ちゃんの横を歩いていると、コナン君がじっと見つめてくる。
「えーっと、どうかした？コナン君」
「えっ、あ！何でもないよ！それより本当に偶然だね！」
「そうだね、コナン君と真純ちゃんは何してたの？」
「本屋でばったり会ったのさ。それでお茶でもしようかと」
「そうだったんだ。じゃあ三人とも示し合わさないで会ったんだね」
先ほどのぎこちない空気も幾分か払拭され和やかな空気になりながら歩いていると、コナン君が大柄な男に当たって突き飛ばされる。
「っわ！」
「コナン君！」
慌てて小さな体をキャッチする。するとぶつかってきた男が睨めつけてきた。
「んだぁ？気をつけろクソガキ！」
そっちから当たってきたくせに、しかも小さい子供に。別に気が長い方でもない私はついキレてしまって、
「ぶつかってきたのはそっちでしょう？小さい子に当たって謝罪の一つもないんですか」
なんて口走っていた。
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わか - めっちゃ面白いです！！ でも安室さんは敬語で話すイメージがあるんですが………？ (2021年12月8日 11時) (
レス) @page5 id: 9e519c38d5 (このIDを非表示/違反報告)
月島凜(プロフ) - 最高です！！無理せず自分のペースで更新していってください^_^！ (2021年7月20日 20時) (レス) id: 172d98ad74 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 私も、同じです。無理はせず、更新お願いいたします (2019年8月22日 19時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
318(プロフ) - 続き待っています！ 更新頑張ってください！ (2018年8月8日 10時) (レス) id: facaff3cf4 (このIDを非表示/違反報告)
Motor0014(プロフ) - 最高です！！！！続き楽しみにしています！ (2018年6月27日 10時) (レス) id: f36dbf5e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音繰 | 作成日時：2017年7月16日 23時
