14話 ページ15
「にーちゃんスゲーな！！仮面ヤイバーみたいだったぞ！」
「ほんとすごかったです！」
元太や光彦が興奮しながら詰め寄ると、それほどでも、と照れたように頭をかく空閑。
「その、かめんやいばー？ってなんだ？」
「仮面ヤイバーは悪を倒す強くてかっこいいヒーローですよ！」
「…ヒーロー、か」
空閑はふっと小さく笑うと、
「ヒーローはおれじゃないよ」
「え？」
「ヒーローはおれの相棒なんだ」
脈絡のない話に皆が首を傾げていると、「遊真くん！！」と大声で空閑の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「お、A先輩」
「もーこんな所にいた！探したんだから！」
Aは空閑を見るなり安堵した表情を浮かべて、空閑に駆け寄った。
「修くんから遊真くんが一人でこっちに出ちゃった、って聞いて心配したんだよ！遊真くん連絡手段持ってないし…、」
「おお…それは心配かけて申し訳ない。だけど、こいつらが案内してくれてたんだ」
「え？…って、コナン君たち？どうしてここに…」
コナンたちに気づいたAが目を見開く。
「ゆうまお兄さん迷子だったからわたしたちで案内してたの！」
「そうだったの？ごめんね〜、ありがとう」
まるで保護者かのように振る舞うA。それだけで随分と空閑の親しい仲であることがうかがえる。空閑もAに合わせてぺこりとお辞儀をした。
「案内してくれて助かった、ありがとう」
「当たり前のことをしただけだぞ！」
「そーだよ！歩美たちもゆうまお兄さんと話せて楽しかった！」
「また今度遊びに来てくださいね！」
空閑は子供達と別れの言葉を告げてたかと思うと、コナンと灰原を見やって二人に近づく。
そして、紅い瞳を鋭く光らせた。
「おまえたちが何者なのかは知らないけど、A先輩に何かしたらただじゃ済まないって覚えておけよ」
低く囁かれる警告に、コナンと灰原は身を硬くした。
「な、んで俺たちのこと…」
思わずコナンがそう呟くと、空閑は薄く微笑む。
「おれにウソは通用しないぞ」
空閑がどこまで見抜いたのかはわからないが、全ての嘘がバレていたのだと知ると背筋に冷や汗が伝う。空閑はそれだけ告げると、Aと何事もなかったかのように去っていった。
「…やっぱり、深入りするべきじゃなさそうね」
「……だ、な」
不思議なアルビノ少年は、コナンの記憶に鮮烈に焼きつくこととなった。
続く (更新停止中)
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わか - めっちゃ面白いです！！ でも安室さんは敬語で話すイメージがあるんですが………？ (2021年12月8日 11時) (
レス) @page5 id: 9e519c38d5 (このIDを非表示/違反報告)
月島凜(プロフ) - 最高です！！無理せず自分のペースで更新していってください^_^！ (2021年7月20日 20時) (レス) id: 172d98ad74 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ - 私も、同じです。無理はせず、更新お願いいたします (2019年8月22日 19時) (レス) id: 14d9286bf4 (このIDを非表示/違反報告)
318(プロフ) - 続き待っています！ 更新頑張ってください！ (2018年8月8日 10時) (レス) id: facaff3cf4 (このIDを非表示/違反報告)
Motor0014(プロフ) - 最高です！！！！続き楽しみにしています！ (2018年6月27日 10時) (レス) id: f36dbf5e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音繰 | 作成日時：2017年7月16日 23時
